私は輪廻転生を信じていない。だが、人格を研究する心理学者として、ある挑発的な問いに強く惹かれるようになった。もし別の時代を生きていたなら、あなたの人格は自然にどんな役割へと導いただろうか。戦士か、学者か、反逆者か、それとも別の何かか。これは興味深い思考実験である。というのも、その答えは、今のあなたが何者であるかについて、現実的で深い何かを明らかにするからだ。
そこで私は「前世パーソナリティテスト(Past Life Personality Test)」を作成した。これは科学に着想を得たアセスメントであり、人格特性を、あなたの気質に合っていたかもしれない歴史的な役割へと対応づけるものだ。このテストを受けて自分のアーキタイプ(元型)を知ることもできるが、その背後にある心理学的な仕組みを理解することも、同じくらい価値がある。
人格の科学は時代を超える
人格心理学では、私たちの中核的な特性は生涯を通じて驚くほど安定していることが確立されている。たとえばビッグファイブ(5因子性格理論。「経験への開放性」「誠実性」「外向性」「協調性」「神経症的傾向」)の5つの因子は、きわめて異なる状況においても私たちの行動を予測することができる。誠実性が高い人は、2026年に生きていても1526年に生きていても、組織的な行動をとるだろう。
だが、ここがおもしろい点だ。成功のために求められる人格プロファイルは、歴史的な時代や社会的役割によって異なる。進化心理学の研究は、人間の人格が多様であるのは、歴史を通じてさまざまな「生存の場(ニッチ)」において、異なる特性の組み合わせが適応的だったからだと示唆している。人間社会は常に、リーダーとフォロワー、リスクを取る人と慎重に計画する人、戦士と調停者を必要としてきた。
「経験への開放性」という特性を考えてみよう。これは、新奇なものを求め、抽象的に考え、慣習に疑問を投げかける傾向を指す。生存が既存の農業慣行に従うことにかかっていた中世の村では、開放性が極端に高いことは不適応な傾向だったかもしれない。だが同じ人物が、探検家や発明家、あるいは受け入れられている知識の境界を押し広げる哲学者として活躍した可能性はある。
歴史的なアーキタイプが今も重要な理由
人格を歴史的役割に当てはめるという発想は、単なる思考実験ではない。自己理解において実用的な意味がある。自分の特性プロファイルに合致するアーキタイプを特定できれば、生まれつきの強みや、見落としがちな盲点がより明確になる。
人格心理学者の研究、なかでもブライアン・リトル博士は、「第一の本性(first nature)」(生得的な人格特性)と、現代生活で担うよう求められる役割とを区別している。両者が一致しないとき、人はリトルが言うところの「性に合わない演技(acting out of character)」を経験し、それは消耗を招き、長期的には持続しにくい。



