リーダーが無意識に「心地よさ」を強化しがちな理由
リーダーは、しばしば心地よさ重視のチームを好む。その方が管理しやすいと感じるためだ。ミーティングは穏やかに進行し、衝突は限定的で、仕事は円滑に進むように思える。状況が激化することはないし、明らかな意見の相違も少ない。
しかし、心地よさは往々にして、安心への反応ではなく、リスクに対する反応だ。チームは、親切なのではなく、慎重になっているのだ。
リーダーは、肯定的な姿勢を評価し、挑戦を控えるよう促すことによって、意図せずにこの傾向を助長する。厳しい質問は、否定的な態度と見なされる。意見の相違は、何かの警鐘ではなく、言い方の問題として扱われる。そうするうちにチームは、誠実さより、調和を選ぶ方が安全だと学ぶ。
このような文化は支援的に映るが、実際には慎重なだけのことが多い。学習は停滞し、実質的な適応は起こらず、単に、その場その場の対応が積み重なっていく。
誠実なチームとの違い
誠実なチームは、攻撃的なのではなく、有能さを備えている。個人間で対立せずに異なる意見をたたかわせる術を知っている。これは、自然に生まれるものではない。リーダーが模範を示し、実践を繰り返すことで育まれる。
ここでリーダーが果たす役割は決定的だ。リーダーが挑戦に対して身構えず、好奇心を持って応じれば、チームは自由に発言しやすくなる。リーダーが公然と考えを変えたり、都合の悪い真実を認めたりすれば、信頼は高まる。
明確な規範を設定することも重要だ。異なる意見は、それを唱える個人ではなく、中身に焦点を当てなくてはならない。沈黙は、無視せずにその背景を探るべきだ。フィードバックは、役に立つものであるよう、率直であるべきだ。伝える側や受け取る側が、気まずく感じるとしても。
最も重要なのは、リーダーが、不愉快なことも急いで解消しようとせず、そのまま受け止めることだ。緊張が高まる瞬間があっても、いちいち丸く収める必要はない。多少の緊張状態は、それぞれが深く関与している証拠だ。それは、チームがただ単に仕事を受け入れるのでなく、真剣に仕事と向き合うからこそ格闘していることを意味する。
心地の良いチームは、短期的には過ごしやすいかもしれない。しかし、率直さに向き合えるチームは、長期的に見て、より優れた成果を上げることができる。目指すべきは、調和を排除することではなく、調和のために真実を犠牲にしないことだ。


