2. 断固とした優先順位付け
すべてが緊急に感じられるとき、「本当に緊急」なものは存在しない。プレッシャー下にあるマネージャーはしばしば、リストから何も削除せずに、新たなタスクを積み重ねてしまう。その結果、緊急事態が続き、優先順位が曖昧になり、チームのエネルギーを消耗させてしまう。
断固とした優先順位付けとは、今何が重要か、何が待てるか、何が捨てられるかを明確にすることで、時間と集中力を守ることだ。こうした優先順位付けは、自制心を必要とする。つまり、外部から要求されたことが、自分たちの中心的な目標と一致しない場合にはこれを断わる必要がある。また、チームが「忙しい行動」と「実際に目標に近づいていること」の違いを見分けられるように支援する必要がある。こうしたことをうまく行うマネージャーは、不要な仕事を減らし、意味ある成果を生み出す余地をつくる。
専門家からのアドバイス:緊急の依頼が舞い込んだら、それをただリストに追加するのではなく、既存の優先事項のどれと差し替えるべきかを自問しよう。そして、そのトレードオフをチームに明確に伝えよう。例えば「今週はプロジェクトXを優先するため、プロジェクトYは来月に先送りにする」というように。こうした透明性こそが、チームを混乱させることなく、集中を維持する鍵となる。
3. 明確で透明性のあるコミュニケーション
マネージャーが現状と理由を明確に伝えない時、チームは、最悪の想定でその空白を埋める。透明性のあるコミュニケーションとは、自分が知っていること、知らないこと、そして、明確化のために取る措置について正直であることだ。この率直さこそが、不確実性が不安に変わる前に、不確実性を減らす助けとなる。
プレッシャー下でも円滑にコミュニケーションを取るマネージャーは、同時に傾聴も行う。防御的になったり、否定的になったりせずに、チームメンバーが懸念を表明できる場をつくる。こうした双方向のやりとりは、ストレスを軽減し、信頼を築く。状況が不安定なときには、これが重要なリーダーシップスキルとなる。
専門家からのアドバイス:プレッシャーがかかる時期には、週1度の短い進捗確認をスケジュールに入れよう。現在の変化を組織レベルで共有し、質問を受け付けるのだ。不確実性については率直に伝えよう──「それについての答えはまだ得られていないが、金曜日までにはフォローアップする」といった具合に。こうした正直さがうわさのまん延を防ぎ、状況が不透明なときでも信頼を勝ち取ることができる。


