海外

2026.02.02 10:00

1500億円調達のカナダ自動運転大型トラックのWaabi、ウーバーと提携でロボタクシー展開へ

Vaughn Ridley/Sportsfile for Collision via Getty Images

Vaughn Ridley/Sportsfile for Collision via Getty Images

ロボタクシーの覇権をめぐる競争に、新たな、しかも意外な競合が参入した。自動運転トラックを開発するカナダ発スタートアップのWaabi(ワービ)だ。AI研究者のウルタサンが設立した同社は、ロボット化された大型トラック事業の商業化を進めると同時に、現在アルファベット傘下のウェイモが主導するロボタクシー市場への「サプライズ参入」を実現するため、ベンチャーキャピタルやウーバーから最大で10億ドル(約1500億円)を調達した。

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トロントを拠点とするワービは、米国で多数の自動運転大型トラックを展開するため、ボルボに自動運転ソフトウエアを提供している。ウルタサンはフォーブスに対し、同社の技術を用いた数万台規模のロボタクシーを、ウーバーの配車プラットフォームに独占的に投入するため、ウーバーと協業すると語った。ただし、「ワービ・ドライバー」と呼ばれる同社の技術を搭載した車両がいつ公道を走り始めるのか、また、どの自動車メーカーが製造を担うのかについては明言を避けた。

かつてウーバーの社内自動運転部門であるウーバーATGのチーフサイエンティストを務めていたウルタサンは、「ウーバーは世界最大のライドシェア・ネットワークであり、私たちにとって非常に大きな市場への入り口となる」と述べた上で、「最低でも2万5000台のロボットをウーバーのネットワークに展開する」と語った。

少なくとも2万5000台のロボタクシーが実運用に入れば、市場にとっては大幅な拡大となる。というのも、米国の6つの都市および都市圏で運行しているウェイモでさえ、保有する電気自動車の総数は3000台未満であり、週当たりの有料乗車回数は約50万件にとどまっているからだ。ウルタサンは以前から、ワービが無人運転技術を商用トラック以外へ拡張する可能性に言及してきたが、具体的な計画を明らかにしたのは今回が初めてである。

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2023年にワービに出資したスウェーデンのトラックメーカーであるボルボは、今回の資金調達ラウンドにも参加しており、同社の技術をテスト中で、近く実運用に投入する予定だという。ウルタサンは「公表されている情報では、実用化までは数四半期先だ」と述べ、「業界初となる、本当にスケーラブルなプラットフォームと商業運用になる」と語った。

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翻訳=江津拓哉

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