ジェフ・ベゾスは米国時間1月27日、世界3位の富豪に返り咲いた。今月初めにベゾスを上回っていたGoogle共同創業者セルゲイ・ブリンから順位を奪還した格好だ。
アマゾンがWhole Foods Market事業を拡大するために数十の小売店舗を閉鎖すると発表したことを受け、同社株は上昇した。米東部時間午後3時15分時点でアマゾン株は2.4%上昇し、244ドルを超えた。アルファベット株も小幅に上昇(0.6%)した。
アマゾン株の上昇は、同社が1月27日にAmazon GoとAmazon Freshの実店舗をすべて閉鎖し、オンラインの当日配送サービスに注力するとともに、今後数年で100店超の新たなWhole Foods店舗を開設する方針を発表したことを受けたものだ。
アマゾンは、Amazon GoおよびFreshの店舗が「大規模な拡大に必要な適切な経済モデルを伴う、真に差別化された顧客体験」を生み出せなかったとし、一部の店舗はWhole Foods店舗に転換されると述べた。
Wedbush Securitiesのアナリスト、スコット・デビットは1月27日、アマゾンの決定は食料品戦略における「重要な一歩」だと記した。アマゾンは「フルフィルメントと配送の取り組みを拡大しただけでなく」、Walmart、Target、Costcoに対抗するために実店舗を増やす計画も「加速させている」と付け加えた。
Forbesのリアルタイム・ビリオネア・リストによれば、ベゾスの純資産は48億ドル(1.9%)増の2540億ドル(約38兆9000億円)となり、ブリン(2531億ドル)を上回る世界3位の富豪となった。ブリンのGoogle共同創業者であるラリー・ペイジ(2743億ドル)は、テスラのイーロン・マスクに次ぐ世界2位である。マスクの資産は27億ドル減の7752億ドルとなった。1月27日の早い時間には、マーク・ザッカーバーグがラリー・エリソンを抜き、純資産は推定2301億ドルで世界5位に浮上した。エリソンは2219億ドルだった。
アルファベット株は2025年に65%上昇し、2009年に株価が約93%急騰して以来、同社にとって最大の年間上昇率となった。
アマゾンはS&P 500とナスダック全体での上昇銘柄の1つだった。Micron Technology(6.1%)、Intel(3.4%)、Microsoft(2.3%)、Broadcom(2%)、Apple(1.6%)、Nvidia(1.4%)などテクノロジー株が軒並み上昇した。米東部時間午後3時20分過ぎ時点でナスダックは1.1%高となり、他の主要指数を上回った。
ブリンとペイジは、アルファベットが昨年AI分野のリーダーとして台頭するなかで、世界の富豪ランキングで順位を上げた。同社は第7世代のAIチップを発表した後、GoogleのAIモデルの最新版であるGemini 3をリリースしたことで高く評価された。アマゾンは昨年、S&P 500をアンダーパフォームし、同指数の18%上昇に対して株価上昇率は5%にとどまった。一方で同社は、クラウドコンピューティングサービスの売上高が約20%増加し、第3四半期までの広告収入も20%超増加したと報告している。FactSetによれば、ウォール街はアマゾンが第4四半期の売上高について、前年同期の1878億ドルから2110億ドルに急増したと報告すると予想している。



