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2026.01.27 09:30

USAレア・アース株が13%高、米政府による約2500億円規模の資金提供発表で

Thomas Fuller/SOPA Images/LightRocket via Getty Images

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USAレア・アースの株価は、同社がトランプ政権による出資を受けると発表したことを受け、米国時間1月26日の取引開始直後に13%超上昇した。この出資は、中国からの輸入依存を低減するための一連の取引に続くものだが、米国におけるレアアースと鉱物の生産は、拡大する需要にまだ追いついていない。

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26日午前時点で、USAレア・アースの株価は13.2%高の約28.15ドルまで上昇した。一時は27%高まで上昇しており、直前の2営業日でもそれぞれ9%、17%の上昇を記録していた。

同社株の上昇は、商務省がUSAレア・アースに対し、16億ドル(約2464億円。1ドル=154円換算)の融資と2億7700万ドル(約427億円)の連邦資金を提供し、その見返りとして普通株1610万株を取得すると、同社が26日朝に発表したことを受けたものだ。

同社によれば、この資金はレアアースの採掘、精錬、金属製造、磁石製造に関する支出を支援するために使われるという。

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ハワード・ラトニック商務長官は声明で、USAレア・アースの重要鉱物プロジェクトは「重要鉱物における米国の自立を回復する上で不可欠だ」と述べ、「この投資により、サプライチェーンの強靱性が確保され、外国への依存から脱却できる」と付け加えた。

トランプ政権、輸入依存の脱却を目指し鉱山会社への出資を模索

米国は依然として、商業需要を満たすだけのレアアースと重要鉱物を生産できていない。トランプ政権は、コバルトやニッケルを含む12種類の重要鉱物について、米国が100%輸入に依存していると述べている

国際エネルギー機関によれば、グラファイト、コバルト、ニッケルといった鉱物に対する需要は、2040年までに最大60%増加すると見込まれている。

ダグ・バーガム内務長官は2025年、米国の輸入依存を減らすため、トランプ政権は鉱山会社への出資を模索すると発表した。中国は世界のレアアース精錬と磁石生産を支配しており、USAレア・アースを含む多くの米国企業は、生産拡大の取り組みが進む中でも、まだ黒字化していない。

USAレア・アースのオクラホマ州磁石工場は年内に完成、2020年代後半の商業生産を目指す

USAレア・アースは26日に発表した声明の中で、商業生産を2020年代後半に開始する計画だとし、オクラホマ州スティルウォーターに建設予定の磁石工場については、年内に完成する予定だと明らかにした。

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翻訳=江津拓哉

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