毎年人気の学生ブースにカスタムの極致
さあ、既存の自動車メーカーを離れ、カスタマイズの世界へ足を踏み入れよう。
毎年人気のブースの一つがNATS(日本自動車大学校)。ここでは、学生たちが中古の普通車を使って、自動車文化とデザインを大胆に解釈して独創的なモデルを作り出す。展示された6台の車の中で、特に目玉だったのは、660ccのエンジンを搭載したダイハツ・コペン。これを小型化したトヨタ・スープラのコンバーチブルに改造し、映画『ワイルド・スピード』風の鮮やかなオレンジ色のボディをまとわせた。
興味深いのは、製作者たちが助手席を取り外し、代わりにNOSボトルを装着している点だ。NOSボトルは、高性能車で一般的に使用され、燃焼と動力に必要な酸素を供給して一時的にエンジン出力を高めるもの。
また、予想通り、カスタマイザー社たちがドナー車両(ベース車)として用いたのは、日産GT-RやZ、トヨタ・スープラやGR86、マツダRX-7、ホンダ・シビック・タイプR、スズキ・ジムニー、トヨタ・GRヤリスといった往年の名車だが、それに加えて、新発売のホンダ・プレリュードなども加えられた。
「トップシークレット」のブースでは、GT-Rとスープラの定番ラインナップが展示されていたが、私が特に気に入ったのは、長年にわたりロータリーエンジン搭載車のRE雨宮氏と共同でチューニングを施したマツダRX-7だった。トップシークレットならではの、アグレッシブなフロントホイールアーチ、張り出したフェンダー、そして同社を象徴するゴールドのペイントが施され、巨大なリアウイングを誇示するRX-7。
例年通り、オートサロンでは日本の有名チューナーが勢揃いし、最新技術を披露していた。HKS社のブースでは、ホンダ・シビック・タイプRと日産GT-Rの特注バージョンが展示され、排気システムを大幅にアップグレードしアクティブDRSスタイルのリアウィングを装備していた。一方、チューナーのGreddy社では、オフロードボディキットと特注のGreddyエアインテークシステムを搭載した完成済みのスズキ・ジムニーが展示されていた。カスタマイザーのBlitz社に展示されていたのは、特注(かなり高価!!)のグレーの鍛造カーボンファイバー製ボディキット、フロントリップスポイラー、リアウィングを装着した特別なホンダ・プレリュード。チューナー兼高性能サスペンションサプライヤーのKansai Serviceは、GT-R、GR86、Z、プレリュード、スイフトなど、業界を代表する数多くの車両やドナーカーが展示される、見応えあるイベントとなった。


