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2026.01.30 16:00

「レスポンシブル・ラグジュアリー」を実現。モナコで世界的なMICEが開催される理由

© BVergely

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地中海の公国(the Mediterranean Principality)、モナコ。多くの日本人が抱く「豪華絢爛なリゾート」というイメージは、いまやこの国の片面でしかない。
世界中の起業家が頂点を目指す「EY World Entrepreneur Of The Year™(EYワールド・アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー)」をはじめ、モナコには年間を通じて、トップエグゼクティブたちが集い、新たなビジネスの場としている。世界のリーダーたちが同国を選ぶ理由について、モナコ政府観光会議局(日本事務所)のシルベスタ典子に聞いた。


世界の知性と熱狂が交錯する「地中海のビジネスハブ」

地中海の陽光に照らされた公国に、世界中から巨万の富と最新の知性が流入している。モナコを象徴するのは世界最高峰のモータースポーツ「F1モナコグランプリ」や、世界最大級の「モナコ・ヨットショー」といった、華やかなメガイベントだが、今この国が世界のリーダーを惹きつけている理由は、単なる社交の場としての魅力に留まらない。

その象徴が、毎年開催されている「EYワールド・アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー」だ。世界約80カ国の国や地域を代表する素晴らしい事業家が集結する大会であり、ここでの対話が次なるグローバルビジネスの起点となっている事実は、モナコが高度な意思決定の行われるビジネスハブであることを雄弁に物語っている。

EYワールド・アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー開催の様子
EYワールド・アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー開催の様子

こうした実績が評価され、モナコは「2025年 ヨーロッパ・ベスト・デスティネーション」において、100万票を超える投票の結果、第1位に選出。同国の近年の変化を、モナコ政府観光会議局・シルベスタ典子は次のように指摘する。

「かつてのモナコは、一部のセレブリティが楽しむ社交の場というイメージが強かったかもしれません。しかし現在、この国に集まる人々の目的は明らかに変わりつつあります。MICE(会議、報奨旅行、国際会議、展示会など)の開催地として、世界のトップ層が、自らのビジネスを次のステージへと押し上げるための刺激や、志を同じくするパートナーとの出会いを求めて集う。いわば、戦略的な投資の場としての役割が強まっているのです」

伝統を守りながら絶えずイノベーションを受け入れ、アップデートを繰り返す。それはモナコの生存戦略そのものである。多忙を極めるエグゼクティブがこの地を勝負所として選ぶ背景には、国を挙げた新たなラグジュアリーの定義がある。

利益と倫理を両立させる「レスポンシブル・ラグジュアリー」

モナコはアルベール2世大公が即位した2005年以降、環境保護を国家戦略の柱に据え、現代の経営者が避けて通れない「持続可能性」と「経済成長」の両立という難問への解を提示し続けている。そのコンセプトが「レスポンシブル・ラグジュアリー(責任ある豊かさ)」であり、単なる贅沢を謳歌する時代は終わり、地球環境への配慮こそが真のステータスであるという思想だ。

16年のスローガン“Green is the New Glam”(グリーンであることこそが新しいグラマラス)」を起点として、プラスチックストローの早期廃止やコロナ禍での緻密な外食ルール策定など、細部に至る質へのこだわりを徹底。その後、「レスポンシブル・ラグジュアリー」として、50年のカーボンニュートラル実現や海洋保全にも注力している。

現在は、国全体の電力の75%が再生可能エネルギーから供給され、多くの公共交通機関に電気自動車(EV)やソーラーパワーが導入され、88%以上のホテル客室が「グリーン・グローブ」などの国際的な環境認証を取得。海洋保全においては、大公自らが設立した「アルベール2世大公財団」を中心に、海洋生態系の保護やプラスチック汚染対策を推進している。モナコには「海を知らなければ人間は守れない」という意識が根付いており、25年にはブルーエコノミー(持続可能な海洋経済)に関する国際会議も開かれた。

加えて、国土をひとつの統合型リゾートとして捉え、「国全体が統合型リゾート(The Whole Country is an IR)」というコンセプトのもと、政府、ホテル、会議場が密に連携。要求水準の高い人々が集まることで、サービスやレストランの質は必然的に高まり、それがさらなる魅力を生むという好循環が確立されている。

その象徴が、MICEの中心拠点となるハイテク会議センター「グリマルディ・フォーラム」だ。同施設は欧州でいち早く環境マネジメントの国際規格「ISO 14001」を取得し、23年よりISO 20121認証(サステナブル・イベントマネジメント)を取得。屋上に設置された2,500平方メートルのソーラーパネルで電力を賄うほか、海水を利用した独自の空調システム(海洋熱エネルギー)を採用するなど、サステナブルな運営を徹底している。

ハイテク会議センター・グリマルディ・フォーラム/©Olivia Marocco
ハイテク会議センター・グリマルディ・フォーラム ©Olivia Marocco

ほかにも、「オテル・ド・パリ・モンテカルロ」や「オテル・エルミタージュ・モンテカルロ」といった名門ホテルでもプラスチック削減が進められており、レストランでは地産地消の食材や、海洋保全に配慮した魚介類が選ばれている。質の高い体験と倫理的な選択を不可分なものとして昇華させているのだ。

「モナコにとってサステナビリティはコストではなく、国家の価値を高める投資です。財団を通じた海洋保護活動や、持続可能な海洋経済(ブルーエコノミー)へのコミットメントは、ESG経営を強く志向するグローバル企業の価値観と深く共鳴しています。ラグジュアリーというフィルターを通すことで、環境を守りながら世界を牽引するビジネスモデルを構築するモナコの姿は、日本企業、特に高付加価値化を模索する自治体や事業者にとっても大きなヒントになるでしょう」

「安全性」と「時間効率」を実現するインフラ

ビジネスイベントの成功を左右するのは、参加者がストレスなく本来の目的に集中できる運営インフラの質だ。なかでもモナコが誇るのは、参加者のパフォーマンスを最大化させる「安全性」と「圧倒的な時間効率」の両立である。

治安は世界最高水準にあり、ヨーロッパ随一の警察官配備密度を誇る。24時間体制の監視網がある街並みは、エグゼクティブが深夜まで議論を深めることを可能にする。加えて国土のコンパクトさは、MICEにおいて「ウォーカブル(歩ける)」という強力なメリットに転換される。

デジタルインフラも先進的だ。5G通信をいち早く全土に導入し、公共交通機関のキャッシュレス決済や、クレジットカード一枚で予約・利用可能な電動自転車などのシェアリングモビリティも完備されている。

「主要施設が徒歩圏内に収まるため、移動のロスタイムが極めて少ないのです。端から端まで歩いても約45分という機動力が、多忙なリーダーにストレスフリーでクリエイティブな時間をもたらします」

ハード面の進化を象徴するのが、海を埋め立てて創出された新区画「マレテラ(Mareterra)」だ。レンゾ・ピアノや安藤忠雄といった世界的建築家が参画したこのプロジェクトは、約6ヘクタールの広大な土地に最新の環境技術を投じた海上都市のモデル。持続可能性と美学を融合させた建築群は、ビジネスリーダーたちに都市開発の未来図を提示する。

新区画・マレテラ(Mareterra)
新区画・マレテラ(Mareterra) © BVergely

また、カジノ広場に隣接する最新のカンファレンスセンターも入る複合施設「ワン・モンテカルロ」は、洗練されたデザインと機能性を兼ね備え、少人数のハイエンドな会議から国際会議まで柔軟に対応する。

ワン・モンテカルロ(One Monte-Carlo) © Monte-Carlo Société des Bains de Mer
ワン・モンテカルロ(One Monte-Carlo) © Monte-Carlo Société des Bains de Mer

さらに、参加者の記憶に刻まれる「ユニークベニュー(特別な会場)」の選択肢も豊富だ。断崖にそびえ立つ壮麗な「海洋博物館」や、ベル・エポック様式の「オペラ・ド・モンテカルロ」でのレセプション、歴代の希少車が並ぶ「ヒストリックカー・ミュージアム」の貸切など、その選択肢は多岐にわたる。世界的デザイナーのカール・ラガーフェルドが手がけたホテル「ホテル・メトロポール・モンテカルロ」のプール「Odyssey」、ヘアピンカーブで知られている、フェアモント・モンテカルロでは海を臨むカクテル会場がすばらしい。

海洋博物館 © BVergely
海洋博物館 © BVergely
オペラ・ド・モンテカルロ © MONTE-CARLO Société des Bains de Mer
オペラ・ド・モンテカルロ © MONTE-CARLO Société des Bains de Mer

インスピレーションを与えるリビング・ラボとして

日本からのアクセスも、かつてのイメージより遥かにスムーズだ。玄関口となるニース・コート・ダジュール空港へは、イスタンブールやドーハ、ドバイといった主要ハブを経由するルートが整備され、空路の選択肢が広がっている。また、象徴的な体験として、ニースからのヘリコプター移動も可能だ。

滞在中の刺激はビジネスの枠を超え、芸術やレクリエーションの領域にも及ぶ。世界有数の音響を誇るオペラハウスでの観劇やアートめぐり、ゴルフやスカイダイビング、あるいはホエールウォッチング・クルーズなど多種多様の文化を体感する環境が整備されており、ときにビジネスに新たなインスピレーションを与えてくれるはずだ。

ハイキングルートから望むモナコと地中海  ©BVergely
ハイキングルートから望むモナコと地中海 ©BVergely

官民がビジョンを共有し即断即決で突き進むモナコの「リビング・ラボ(生きた実験場)」としての姿は、地方創生や高付加価値戦略において示唆に富んでいる。モナコ政府観光会議局は、単なる会場の手配に留まらず、現地の財団や専門家とのネットワークを生かしたプログラムの提案といったきめ細かなサポート体制を整え、世界中の企業の訪問を歓待している。また同会議局日本事務局ではモナコ政府支援による国家事業として、ビジネスおよびレジャー観光に関する事業について様々なアドバイスの提供、渡航者需要の喚起を行っている。

「モナコの青い空、青い海、そして一流のクオリティに触れることで、視座が変わり、ビジネスの新しい方針がひらめく。それこそが、この地がビジネスリーダーに提供できる最高の価値なのだと思います」


モナコ公国コンベンションビューロー
https://cvb.visitmonaco.com/ja

promoted by モナコ政府観光会議局 / text by Michi Sugawara / edited by Akio Takashiro

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