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2026.01.25 09:30

インパクト・エコノミー新潮流 「システムチェンジャーの時代」到来へ 

「Forbes JAPAN」は2025年10月、「インパクト・チャレンジ・オブ・ザ・イヤー2025」を開催した。

「Forbes JAPAN」は2025年10月、「インパクト・チャレンジ・オブ・ザ・イヤー2025」を開催した。

現在発売中のForbes JAPAN1月23日発売号の第二特集は、「新たな豊かさ」を生み出し、持続可能な経済成長の新主役とも言える「インパクト・エコノミー」をテーマにした「IMPACT THE NEW CHAPTER Vo.2」。今回、フォーカスするのは、社会課題の解決を成長のエンジンととらえ、持続可能な社会の実現を目指す「インパクトスタートアップ」だ。インパクトスタートアップの「1年間の経営におけるチャレンジ」を表彰する「インパクト・チャレンジ・オブ・イヤー」という新企画を中心に、金融・資本市場、大企業、スタートアップ、官、地域で拡張し、「新章」を歩みはじめた日本のインパクト・エコノミーの新潮流を読み解いていく。

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「Forbes JAPAN」新企画「インパクト・チャレンジ・オブ・ザ・イヤー2025」。そして、「インパクト・エコノミー」の最新動向から読み解ける未来とは。


「インパクト・チャレンジ・オブ・ザ・イヤー」。「Forbes JAPAN」では、社会課題の解決を成長のエンジンととらえ、持続可能な社会の実現を目指すインパクトスタートアップを対象にした、「直近1年の経営のチャレンジ」にフォーカスをした新企画を始めた。2025年3月号特集「IMPACT THE NEW CHAPTER」で注目した、経済成長と社会課題解決を両立させてポジティブな影響を与える、持続可能な経済成長の新たな主役である「インパクト・エコノミー」を牽引する存在のひとつとして、インパクトスタートアップがあるからだ。 

今回、同企画で選出した3社は、マイクロモビリティシェアリングサービスのLuup、水産物の高速品種改良を手がけるリージョナルフィッシュ、グローバルサウスのタクシードライバー向けに金融サービスを展開するHAKKI GROUP。3社は、対象としている社会課題も、解決のためのアプローチも、ビジネスモデルも異なるが、あるひとつの共通項を見てとることができるだろう。

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社会課題に対して、新しいアプローチで、構造全体を変えることに挑む「システムチェンジャー」としての側面だ。ゲームチェンジを自分たちと多くのプレイヤーと共創・協働し、システム全体を変革しながら世界を変えようとしている「クレイジーさ」とも言えるだろう。 

奇しくも、それは世界のインパクト投資の新潮流とも重なる。「システムチェンジ、システムレンズ、コレクティブアクションというキーワードが議論されていた」。世界最大級のインパクト投資カンファレンス「GIIN Impact Forum2025」に参加・登壇をしたGLIN Impact Capital代表パートナー中村将人はそのように話す。

システムチェンジは、社会変革推進財団(SIIF)の定義によると、「社会・環境といった大きなシステムのなかで、構造的に生まれた複雑な課題の解決を意図して、特定したシステムの機能や構造を変えること」。社会課題を成立させている背景要因や複数原因に目を向け、社会構造そのものの変革を意味している概念だ。

インパクト・キャピタル代表取締役である黄春梅、高塚清佳は「私たちはシステムチェンジを『業界変革』と定義している。あえて『業界変革』までを視野に入れることで、投資先が事業を通じ直接アプローチする顧客や受益者へのインパクトを超えて、『より広く深いインパクトの創出』と『逆戻りしないポジティブな変容』を目指せるのではないか」と話す。

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文=山本智之

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