ライフスタイル

2026.02.09 10:15

誰からも感じがいいと思われる人は「自分の話」をしない

Getty Images

Getty Images

話し上手は聞き上手。誰もが知っていることわざですが、相手の話をあなたはきちんと聞けている自信がありますか? ただ何となく「あいづちを打てばいい」というものではありません。相手に好印象を与える正しいやり方があるのです。具体的なコツについて、心理カウンセラーの大野萌子さんの著書『いつも感じがいい人はこんなふうに話している』(アスコム)より、一部抜粋、再編集してお届けします。

advertisement

相手の話の途中から自分の話を被せる行為はNG

あなたの日常をふり返ってみてください。

相手がまだ話し終えておらず、また、こちらに何も質問していない段階で、話の触りだけ聞いて
「えーなんでそんなことしちゃったの? あっちのほうがいいのに」
「そういう時はさ、こうすればいいんだよ」

などのアドバイスをはさんでしまっていませんか?

advertisement

悩みごとや相談などの時は、相手の話を途中で遮らず、まずは全部終わるまで聞く。

これが、意外にできない方が多くいます。

話を遮られた側からすると、感じが悪いと思ってしまいますよね。ほとんどの方は、感覚的に理解できると思います。

なぜ、感じが悪いのか?

キーワードは「安心」です。

話を遮られると、人は「自分の意見が軽んじられた」と感じてしまいます。自分のことを大事に思ってくれていない相手とのコミュニケーションは、当然、心がざわつきます。人間は誰しも、プライドを持っているからです。

アメリカの言語学者であるペネロピ・ブラウンと、イギリスの社会科学者スティーヴン・レビンソンによって提唱された「ポライトネス理論」によると、人と人が円滑にコミュニケーションを取るには、お互いのフェイス(自尊心・面子)を脅かさないようなコミュニケーション戦略が重要、とされています。

まずは、相手を否定しない伝え方をすることが大事ですが、それ以前の段階として「相手の話を最後まで聞く」ということも当然含まれます。

世の中には、特に悪意もなく相手の話を遮って、自分の話を始めてしまう人がいます。なぜそうなりがちかというと、自分が会話の主導権を握りたい、といった潜在的な気持ちがあるからです。

特にアドバイスをしたいという気持ちは、本人が「よかれと思って」いるのでやっかいです。

こういったアドバイスをしたいという気持ちの中には、「自分が役に立つ人間だと賞賛されたい」「自分のほうが有益な情報を持っているとマウントを取りたい」、といった深層心理も入り込んでいます。

「私はマウントを取りたいなんて思ったこともない」

多くの方はそうおっしゃいますが、人間は他の人より優位に立ちたいという思いが、程度の差こそあれ誰にでも存在します。それは一概に悪いことではなく、生存本能として当たり前のものでもあります。

ですから、人は無自覚にマウントを取りがちですし、そのことを意識しないと、気づかないうちに「感じの悪い」話し方をしてしまうのです。

本当に相手の役に立ちたいと思うなら、相手が全部話し終えて、「どうしたらいいと思う?」「何かいい方法知ってる?」など、アドバイスを求めた時に初めて、「私だったらこうするよ」と話すのがいいでしょう。

まずは相手が話し終えるまで、アドバイスをせずに聞くことを意識してみてはいかがでしょう。

話の内容が悩みや相談ごとだったとしても、相手はただ話を聞いてほしいだけ、もしくは、同意してほしいだけ、ということは多くあります。

次ページ > 「離婚するんです」と言われて「それは大変ですね」と返してはいけない

文=大野萌子

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事