ワイナリー巡りに憧れながらも、どこから始めたら良いのか、と迷われているワインラバーも多いかもしれない。ブルゴーニュワインを愛する筆者もその一人。いつかワイナリー巡りをと思ってきたがなかなか実現できずにいた。
そんななかで知ったのが、シンガポールを拠点とするラグジュアリーホテルグループ、コモ ホテルズ アンド リゾーツが手掛けるホテル「コモ ル モンラッシェ」の存在だ。これまでも、フィジーのコモ ホテルズに泊まったことがあり、その地域らしさを生かしたスタイルにも興味があった。
コモ ル モンラッシェがあるのはブルゴーニュ地方の中心都市。パリから特急電車TGVで2時間ほどでボーヌ駅へ向かい、さらに南にタクシーで20分ほど行った、ピュリニー・モンラッシェに位置する。

訪れたのは10月の後半。車窓から望む斜面に広がるぶどう畑はまさに「コート・ドール(黄金の丘)」という名に相応しく、鮮やかな黄色に色付いていた。
まさにフランスの田舎という感じのボーヌ駅を降り、タクシーへ。鮮やかな色合いのぶどう畑の中をひた走り、到着したのは、石畳が美しい広場に手入れの行き届いた花壇が印象的な街の中心だった。
その広場に面して建つ3つの建物が、コモ ル モンラッシェだ。隣にあるのはピュリニー・モンラッシェの町役場。日本でも人気の著名な「ドメーヌ・ルフレーヴ」は徒歩1分ほどのご近所だ。昔ながらの暮らしを感じる落ち着いた佇まいの街で、徒歩で5分も歩けばグランクリュの畑が広がっている。

ホテル本館は元郵便局で、ここにはレセプション、バー、朝食から夕食までが楽しめるレストラン、宿泊の部屋がある。ホテル全体で5室だけというスイートルームの一つ「マノワール スイート」。歴史的建造物のため、部屋の大きさを変更することができないが、インテリアも含め、それが部屋ごとの個性となっている。
全体的に、白とグレーを基調としたニュートラルカラーに、伝統的な木の梁が温かみを添えるスタイル。3館(本館、レジデンス、貸切利用できるヴィラ クリスティーヌ)の合計で28室とこじんまりしていて、スタッフともすぐ顔見知りになるアットホームさも魅力だ。



