食&酒

2026.02.07 14:15

ブルゴーニュの魅力を堪能 コモ ホテルズとプライベートツアーのすすめ

ぶどう畑を巡る一番手軽な方法は自転車をレンタルすること。30分から1時間かければ、近くのグランクリュ畑をぐるっと回ることができる。コモ ル モンラッシェには電動自転車のレンタルがあり、坂なども楽々サイクリングすることができる。

advertisement

また、電車を利用して他のエリアに足を伸ばしてもいい。フランスでは車両に自転車置き場があることが多く、筆者は2日目に、ボーヌよりもさらに北の赤ワインの産地を訪れた。基本的には道沿いにあるぶどう畑を眺めるだけだが、それぞれに木の植え方や手入れの仕方が異なり、好きな生産者の畑を実際に目にするだけでも、そのワインがより身近に感じることができる。

しかし、せっかく来たのならプロの解説とともにまわると理解が全く異なる。コモ ル モンラッシェと提携する、地元ガイドのマティアス・ファサンさんが案内する、1グループ限定、1名から受け付けてくれるプライベートワインツアーに参加した。

ツアーは、見晴らし台からモンラッシェのぶどう畑の地域性や特徴を教えてもらうことから始まる。その後、ぶどう畑や生産者をめぐり、最後は葡萄畑を見ながらそれぞれの地域のワインのテイスティングを行うというもの。マティアスさんはワイナリー「ドメーヌ・デ・プチ・シャン・ラン」の8代目のクレメンタインさんと結婚していて、生産者からの視点で解説してくれるのも嬉しい。

advertisement

ブルゴーニュの特徴は、小さい生産者が多いこと。同じグランクリュの畑でも、数メートルおきに生産者が異なるということも少なくないそうだ。

マティアスさんによると、ブルゴーニュの生産者が持つ畑の平均は7ha。マティアスさんの奥さんの家族は9haの畑から15種類のワインをつくっている。年間300本という小ロットのものもあり、それぞれ個性が異なる。だからこそ、ブルゴーニュには特に希少性の高いワインが多く、いったん注目されると品薄になり、価格も高騰する。

それに拍車をかけるのが、ぶどう畑の価格自体の高騰だ。第二次世界大戦前は畑の価格はとても安く、むしろ畑を継ぐのは「農業の義務」を継ぐことでもあり、それを好まない若い人も多かったそうだ。伝統的に長男に譲るものだったが、今は資産価値が上がって他のきょうだいと分割することが多く、もともと小さかった畑を分け合うことで、年々さらに小さくなっているという。

また、土地価格の高騰は相続税に跳ね返り、税金を払うためにぶどう畑を売らなくてはいけないというシチュエーションも多く、ブルゴーニュのぶどう畑の価格高騰は、生産者にとっても大きな問題となっている。

次ページ > 1200種のワインコレクション

文・写真=仲山 今日子

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事