マーケット

2026.01.20 08:00

金鉱株の超強気相場が「まだ終わっていない」理由

John van Hasselt/Sygma via Getty Images

John van Hasselt/Sygma via Getty Images

2025年、金と金鉱株の価格は大きく上昇し、投資家の間では「すでに乗り遅れたのではないか」との声が広がっている。しかし、長年金ファンドを運用してきた人々は、今回のサイクルはこれまでとは異なり、鉱山会社の利益率は維持される可能性があると語る。

advertisement

金は大きな1年を終えた。2025年初頭には1オンス(約28g)当たり2600ドル(約41万円)だった金価格は、年末までに4300ドル(約68万円)を超え、年間リターンは65%に達した。金鉱株はさらに好調で、VanEck Gold Miners ETF(運用資産約4兆5900億円)は155%上昇した。これほどの値動きの後では、「今から参入するのは遅すぎるのではないか」という疑問が浮かぶのも当然である。

しかし、2010年に設定され、2023年時点での運用資産が約3000万ドル(約47億5000万円)のMyrmikan Gold Fundを運用するダニエル・オリバーは、その問いに否定的な見解を示す(もっとも、オリバーは熱心な金の支持者であり、中立的な意見ではない点には留意が必要だ)。米国時間1月15日に公表したリサーチノートの中で、オリバーは、金の強気相場は依然として初期の段階にあると主張している。さらに重要なのは、金鉱会社にとって常につきまとう問題である、コスト上昇による利益率の圧迫が、今回は起こらないかもしれないと述べている点である。

彼の議論は、過去を振り返るところから始まる。バブル期において、金が市場を主導することはなかった。2024年には投機的な取引がリターンを支配し、大型ハイテク株は急騰し、ビットコインも大きく上昇した。金も上昇はしたものの、よりリスクの高い資産には後れを取った。金鉱株はさらに見劣りした。

advertisement
次ページ > 金鉱会社は従来のようなコスト上昇に直面していない

翻訳=江津拓哉

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事