2026.01.19 09:30

2026年版「世界で最も安全な航空会社」ランキング 全日空は14位

中東の航空会社として初めて世界一安全な航空会社に選ばれたエティハド航空(Getty Images)

中東の航空会社として初めて世界一安全な航空会社に選ばれたエティハド航空(Getty Images)

今年、世界で最も安全な航空会社はどこだろうか? 昨年は、奇跡的に1人が助かったエア・インディアの墜落事故や、米首都近郊で発生したアメリカン航空と米軍ヘリコプターの空中衝突事故、カナダ東部トロントの空港で着陸時に横転したデルタ航空機事故など、航空事故が相次いだことから、多くの旅行者がこの疑問を抱いている。だが、航空専門家は空の旅は極めて安全であり、世界の航空会社間の安全性の差はほとんどないと強調している。

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オーストラリアの航空業界格付けサイト「エアラインレーティングス」は、世界で最も安全な航空会社の最新ランキングを発表した。同サイトは世界320社の航空会社の安全性を分析し、大手航空会社と格安航空会社のそれぞれ上位25社を毎年明らかにしている。

エアラインレーティングスの評価方法

同サイトは、事故発生率や操縦士の訓練度、国際安全監査や企業の透明性など、幅広い要素を考慮してランキングを作成している。筆者の取材に応じたエアラインレーティングスのシャロン・ピーターセン最高経営責任者(CEO)は、航空会社の安全性を評価する上で、透明性は極めて重要だと指摘した。「積極的に関与し情報を共有する姿勢は、正確で包括的な評価を可能にする一方、対応の遅れは評価を著しく困難にする」

保有機材の機齢も考慮されるが、「古い機体が本質的に安全でないからではない」という。「しかし、どんな複雑な機械でも同じだが、優れた整備点検を施していても、時間の経過とともに技術的な問題が発生する可能性は高まる」

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今年のランキングは、乱気流の防止にも重点を置いている。ピーターセンCEOは次のように説明した。「残る明白な要因の1つは、乱気流が乗客と乗務員の安全に及ぼす影響だ。乱気流は依然として機内での負傷の主な原因となっている。その他の評価項目には、国連の専門機関である国際民間航空機関(ICAO)による監査や財務の安定性、長期的な安全実績と安全文化のほか、エアラインレーティングス独自の機内安全監査が含まれる」

航空会社間の安全性の差は縮小傾向に

ランキングを発表するに当たり、ピーターセンCEOは、利用者が航空会社間の安全性の差は極めて小さい点を理解することが重要であり、わずかな数値の差を安全性の違いだと解釈すべきではないと強調した。今回のランキングでは、1位から14位までの差は4ポイント未満であり、上位ではその差が特に小さく、1位から6位までの差はわずか1.3ポイントだった。

同CEOは、エアラインレーティングスのランキングに掲載されている航空会社は全て、機内火災やエンジン停止などの事故を記録しているが、1便当たりの発生率は0.002~0.09%と極めて低いと説明。「重大な事故がまれな現代の航空業界で上位25位以内に選ばれることは、航空機や運航の卓越性だけでなく、熟練した乗務員と航空会社によって十分に安全対策が施されていることを示している」と述べた。

世界で最も安全な大手航空会社

今年のランキングで、世界で最も安全な航空会社に選ばれたのは、アラブ首長国連邦(UAE)のエティハド航空だ。中東の航空会社が首位を獲得したのは今回が初となる。エティハド航空が勝利を収めた要因は、保有機材の新しさやコックピットの安全性、無事故の実績、客室の乱気流管理に加え、ランキングに掲載された航空会社の中で1便当たりの事故発生率が最も低かったことなどが挙げられる。

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翻訳・編集=安藤清香

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