2026.01.19 09:30

2026年版「世界で最も安全な航空会社」ランキング 全日空は14位

中東の航空会社として初めて世界一安全な航空会社に選ばれたエティハド航空(Getty Images)

2位以下は順に、キャセイパシフィック航空、カンタス航空、カタール航空、エミレーツ航空が続いた。これについて、ピーターセンCEOはこう説明した。「エティハド航空の優勝を否定するわけではないが、上位10社の航空会社であればどこが1位になってもおかしくないと言えるだろう。格付けがもはや意味をなさなくなる段階に差しかかっているのかもしれない。現代の航空業界では、これらの世界最高峰の航空会社はいずれも卓越しており、その差はごくわずかだからだ」

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24年から25年にかけて2年連続で首位を維持していたニュージーランド航空は、今年は6位に後退した。同社が順位を下げたのは、事故発生率や機材の老朽化、サプライチェーン(供給網)の不安定さが複合的に作用した結果だった。

今回のランキングには大きな変化もあった。シンガポール航空は昨年、乱気流関連の深刻な事故を受けてランキング圏外に後退したが、今年は上位25位以内に復帰した。また、2020年に就航した台湾の航空会社スターラックス航空とフィジー・エアウェイズの2社が、今回新たにランキングに登場した。ピーターセンCEOは、スターラックス航空のような比較的新しい航空会社は通常、評価の対象外となるが、同社の安全対策と透明性への取り組みが他の主要航空会社から高く評価されている事実を鑑みて、評価対象としたと明らかにした。

世界で最も安全な格安航空会社

格安航空会社では、昨年に引き続き、香港エクスプレスが首位を維持した。この結果について、ピーターセンCEOは次のように説明した。「香港エクスプレスは事故報告率が極めて高い区域で運航しているにもかかわらず、当社の分析で事故発生率が最も低い航空会社の1つだ。同社は比較的新しい機材を運用しているが、当社の独立した機内監査で最も際立っていたのは、客室乗務員による安全確認作業の一貫性だった。実施された全ての監査で、香港エクスプレスは最高水準の一貫性を示し、客室安全対策で明確な基準を確立している」

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今年最大の驚きは、中国の春秋航空がランクインしたことだ。中国本土の航空会社がエアラインレーティングスのランキングに登場するのは初めてだ。ピーターセンCEOは、春秋航空がエアラインレーティングスの審査員を招いて自社の操業を視察させ、安全監査にも積極的に参加した点を評価したと述べた。

もう1つの特筆すべき航空会社はエア・バルティックで、昨年から大きく順位を上げ、トップ10に入った。この理由についてピーターセンCEOは、エア・バルティックが小規模航空会社からエアバスA220型機を導入するまでに成長した点を挙げた。

空の旅はどの程度安全なのか?

昨年は悲劇的な事故が相次いだが、航空機は最も安全な交通手段の1つであり続けている。ピーターセンCEOはこうコメントした。「この14カ月間、航空業界では複数の驚くべき出来事が発生した。その中には悲惨な事故も含まれており、原因が未だに判明していないエア・インディア機墜落事故のようなものもあれば、アゼルバイジャン航空機墜落事故のように戦争が関連していたことが明らかになったものもある。だが、近年の飛行機は驚くほど安全で、空港に行くまでの交通機関の方がはるかに危険性が高い」「私たちは、客室の安全に関する認識を一般の人々に広める必要があると感じている。安全な飛行に操縦士と航空機が欠かせないことは当然だが、安全確保を使命とする客室乗務員も同様に重要だ」

現代の航空技術の進歩により、航空会社間の安全性の差は縮まり続けている。ピーターセンCEOは「上位25位以内に選ばれた航空会社にとって、これは意義深く当然の成果だ。当ランキングは航空業界の競争がいかに激化しているのかを如実に物語っている」と結んだ。

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翻訳・編集=安藤清香

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