カルチャー

2026.01.22 14:15

自己研鑽か愛か?「新年の抱負」で差異くっきり。日本、フランス、イタリア、韓国

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イタリアで意外に? 多いのが━━

イタリアでは「決意しない派」はぐっとマイナーになります。その割合は5.2%。面白い対比ですね。つまり、大前提として94.8%のイタリア人は2026年に何かしらの新年の決意をしたということ。フランスの回答を見た後にこのデータをみると新鮮味があります。栄光のトップ(?)は「自己啓発・自己研磨」の23.2%、今回調査をした4カ国中で群を抜いて人気だったのがイタリアでした。

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2番手以降を紹介すると「健康」21.1%、「家族・友人・恋人」17.7%、「貯金・投資」が14.9%でした。この辺りは頷かれる読者の方も多いのではないでしょうか。そして、票は少ないものの他の3カ国と比べて目立ったのは「ボランティアや募金で社会貢献」の4.6%です。立派な決意だと思います。

せっかくなのでイタリアでのボランティアについて少し調べてみました。イタリアでは登録ボランティアが出動した場合、会社勤務の人は有給休暇、自営業の人は税控除が得られる。費用は国が負担する。素晴らしい制度です。同じく災害の多い日本でも取り入れるべき制度ではないでしょうか。

それにしても、イタリアの皆さんがいったいどんな自己啓発に励むのか... とても気になりますね。

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韓国で人気の決意は?

2026年の韓国でもっとも多くの決意が抱かれたのは「健康」で32.5%でした。2位以下を10パーセント以上引き離しての一位です。健康の意味するところ、その内訳については詳細は分かりませんが、ジム通いのようなものというよりは、美容と同じ文脈にあるインナービューティのようなものではと筆者は想像しました。もしくはメンタルな健康に気を配るとか。韓国の皆さんの健康法や健康意識について、詳しい調査をしてみたいですね。

その他、人気のあった決意(耳慣れない言い方ですが)を紹介しますと、2位「貯金・投資」で18.8%、3位「自己啓発・自己研磨」で14.1%と続きます。この1〜3位は、日本でも同じラインナップとなりました。一方で「家族・友人・恋人」は12.4%とフランス・イタリアと比較すると控えめな結果になったのですが、多くの韓国人にとっては「そんなの当たり前過ぎるので、決意の対象外」な選択肢だったのかもしれませんね。「決意しません派」は7.5%と、イタリアより僅かに多い程度でした。

4カ国共通して不人気だったのは……

「新年の抱負」という観点で調査データを比較した今回、共通点も違いも浮き彫りになりました。個別の選択肢の人気度を比較してその背景を想像すること、深掘りしていく面白さはもちろんなのですが、筆者が最も感心したのは「どの国も回答が良い感じにバラけている」という事実でした。

ちょっと思い浮かべてみてください。国民全てが自己研磨に突き進む国はパフォーマンスが上がりそうですが何だか怖い感じがしませんか。それに、新年に誰も何の決意をしない国というのもニヒリスティックに過ぎるのかもしれません。皆が一丸となって健康増進に勤しむ国というのも、逆に病的な趣きすらあります。

回答がバラけたという点で「健康的な」結果だったと思いましたが、まさに健康診断のように定期的にモニタリングを行うことで意識の変化が見られていきます。また、世代などの細かいセグメンテーションを行うことで解像度が上がっていきます。2027年の決意(あるいは非決意)に向けて、2026年が読者の皆さんにとって素晴らしい一年になりますように!(ちなみに「お金を使ってゴージャスに」は4カ国共通して不人気でした)。

文=津乗学 編集=石井節子

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