リッチリスト

2026.01.17 11:00

資産額115兆円のイーロン・マスクだけができる「デカい買い物」

イーロン・マスク(Kirsty Wigglesworth - WPA Pool/Getty Images)

イーロン・マスク(Kirsty Wigglesworth - WPA Pool/Getty Images)

7220億ドル(約115兆円)あれば、いったい何が買えるのだろうか。

advertisement

イーロン・マスクは現在、フォーブスの『リアルタイム・ビリオネア・リスト』で断トツの首位を維持している。彼の資産額は、2位につけるアルファベット共同創業者ラリー・ペイジの資産額を、2倍以上上回っているのだ。

これほどの規模になると、ヨットを数隻買う、島を買う、あるいはプロスポーツチームを所有するといった例えでは、もはや実感が湧かない。もっと大きな視点で考える必要がある。

もっとも、マスクの資産は現金として自由に使えるものではない。大部分はテスラやスペースXの株式持分に結びついており、その評価額は変動が大きく、株式市場に依存している。金融危機が起これば、大幅に目減りする可能性もある。

advertisement

それを踏まえたうえで、視野を広げて問いを立ててみよう。世界一の富豪が、その「計算上の資産」を、現実の経済における購買力へと換算した場合、理論上いったい何を買うことができるのか。

本稿では、少し冗談めいた例も交えながら、不動産、産業、そして世界的な機関など、マスクの前例のない資産額で買えるものを通じて、その富を具体的に可視化していこう。

1. ハワイ州にある全住宅をすべて買える

理論上、ハワイ州にある全住宅(57万2781世帯)すべてを買い取ることも可能(Shutterstock.com)
理論上、ハワイ州にある全住宅(57万2781世帯)すべてを買い取ることも可能(Shutterstock.com)

まずは不動産から見てみよう。現在のマスクの推計資産があれば、米国で最も人気の高い地域の1つとされるカリフォルニア州サンディエゴにある、すべての住宅用不動産を購入できる規模に相当する。

この発想をさらに広げると、Zillowの平均評価額を基にすれば、ハワイ州にある全住宅、つまり57万2781世帯すべてを理論上買い取ることも可能である。さらに衝撃的なのは、7160億ドル(約114兆円)あれば、郊外、都市部、海岸線を含め、メリーランド州全体のすべての住宅用不動産を購入できてしまう点である。

2. 米国で1年間に売られる新車をすべて買える

米国でその年に販売される新車をすべて買い占めることが可能(Shutterstock.com)
米国でその年に販売される新車をすべて買い占めることが可能(Shutterstock.com)

2025年、米国では数千万台規模の新車が販売された。それでも、これらを合計した新車価格の総額はマスクの資産額には及ばない(もっとも、投資としては極めて不合理なものだが)。

自動車は販売店を出た瞬間に価値が下がるが、理論上は、1人の個人が米国でその年に販売される新車をすべて買い占めることが可能なのである。

次ページ > EVを推し進めるマスクは米石油大手3社をまるごと買える

翻訳=江津拓哉

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事