3. 超一流の教育機関を、何度でも買える
アイビーリーグ全体、すなわちハーバード大学、イェール大学、プリンストン大学、コロンビア大学、ブラウン大学、ダートマス大学、コーネル大学、ペンシルベニア大学が保有する基金の総額は、およそ2000億ドル(約31兆8000億円)に達する。マスクがもしこの全体を3回分まとめて買っても、なお資金が余る計算になる。
もっとも、教育に値段を付けることはできないのだが。
4. スイスを「ほぼ」買える(少なくとも計算上では)
主権国家を実際に買うことはできないが、それでもこの仮定は示唆に富む。スイスの年間GDP(国内総生産)は、9000億ドル(約143兆円)弱である。マスクの資産は、世界で最も裕福かつ安定した経済の1つであるスイスのGDPに、驚くほど近い水準にある。
5. 米石油大手3社をまるごと買える
米国最大の石油会社3社(エクソンモービル、シェブロン、コノコフィリップス)の時価総額を合計しても、理論上はマスクの購買力の範囲内だ。皮肉なのは、電気自動車(EV)を最も強く推進してきた人物が、内燃機関によって支えられたエコシステムの中核を成す企業群を、計算上では丸ごと買えてしまうという点である。これは劇的な思想転換とも、究極のヘッジとも言えるだろう。


