キャリアに関する最も一般的なアドバイスは最も疲れるものでもある。自分の弱点を特定し、それを修正する。戦略的になる、あるいはもっと細部にこだわる。創造的になる、あるいはもっと整頓する。協調的になる、あるいは主導権を握る。つまり、自分にはないものをすべて身に付けろというわけだ。
そこでまったく異なるアプローチを提案しよう。自分が天性として得意なことを見つけ出し、その1点においてチームが自分なしでは機能できないほど価値ある存在になるのだ。
さまざまな業界の何千ものチームを研究し、チームプレイヤーとしてのタイプを調べるテストのデータを分析した結果、高パフォーマンスのグループには常に5つの明確な役割があることが明らかになった。最も早く昇進するのは、すべての役割をそこそここなそうとする人ではない。ただ1つの役割を群を抜いてうまくこなす人だ。
あらゆるチームに存在する5つの役割
機能的なチームには必ずリーダーシップを発揮し難しい決断を下す「ディレクター」が必要だ。そのほか、正確に実行して仕事を完遂する「アチーバー」、計画とプロセスを通じて秩序を創出する「スタビライザー」、人間関係を構築し対立を解決する「ハーモナイザー」、そして従来の考え方に挑んで革新を推進する「トレイルブレイザー」がいる。
これらの役割は体の部位に例えることができる。ディレクターは脳、アチーバーは手、スタビライザーは背骨、ハーモナイザーは心臓、トレイルブレイザーは目だ。体はこれらすべてを必要とするが、各部位は5つのことを中途半端にするのではなく、1つのことで素晴らしい働きをしている。



