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2025.12.31 12:00

ビヨンセが億万長者に、資産は10億ドル以上

ビヨンセ(Johnny Nunez/Getty Images for The Recording Academy)

ビヨンセ(Johnny Nunez/Getty Images for The Recording Academy)

ビヨンセが、テイラー・スウィフト、リアーナ、ブルース・スプリングスティーン、そしてもちろんジェイ・Zに続き、10桁ドル(10億ドル=約1560億円)規模の資産を持つミュージシャンの仲間入りを果たした。

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カントリーミュージックへの大胆な転換が、同ジャンル史上最も成功したコンサートツアーにつながり、アルバム『Cowboy Carter』が10桁ドルの資産を引き寄せた。この結果、ビヨンセはこの水準に到達したミュージシャンとして5人目となった。

どんな音楽アーティストにとっても、ビヨンセのRenaissance World Tourはキャリアの頂点になっていただろう。3時間におよぶ、キャリア全体を横断するビヨンセのディスコグラフィー巡りは、2023年のコンサート界の大きな話題の一つとなり、興行収入は6億ドル(約938億円)近くに達した。彼女の地位はテイラー・スウィフトと並び、世界最大級のポップカルチャー・アイコンとして不動のものになった。

44歳となったポップ界の大物は、2024年にまたしても変身を遂げた。カントリーアルバム『Cowboy Carter』をリリースし、新たな商機、クリスマスのNFLハーフタイム出演、そして2025年の世界最高興行収入ツアーを生み出している。結果として、「クイーン・ベイ」(ビヨンセの愛称)はさらに別の称号、ビリオネア(資産10億ドル超)も獲得している。

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彼女は近年「3つのカンマ(10億ドル=$1,000,000,000)という敷居」を超えた著名人のエリート集団に加わった。フォーブスが推計したエンターテインメント業界のビリオネアは22人いるが、そのうちほぼ半数がこの3年間で新たに加わっている。ビヨンセは、夫のジェイ・Zに加え、テイラー・スウィフトブルース・スプリングスティーン、リアーナと並ぶ、5人目のビリオネア・ミュージシャンとなった。

ビヨンセが本格的にビジネス帝国の構築に乗り出したのは2010年だ。Parkwood Entertainmentを設立し、自身のキャリアのほぼあらゆる側面を自社の管理下におき、主導権を握った。同社は彼女のキャリアを管理し、楽曲、ドキュメンタリー、コンサートの制作をすべて手がける。制作費の大半を立て替えることで、後工程の収益(バックエンド)をより多く取り込める経済構造をつくっている。

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翻訳=酒匂寛

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