北米

2025.12.28 09:00

米ニューヨークで近年まれに見る大雪 空の便数百便が欠航

数年ぶりの大雪に見舞われた米ニューヨーク中心部のセントラルパーク。2025年12月14日撮影(Gary Hershorn/Getty Images)

数年ぶりの大雪に見舞われた米ニューヨーク中心部のセントラルパーク。2025年12月14日撮影(Gary Hershorn/Getty Images)

米ニューヨークが数年ぶりの大雪に見舞われ、空の便数千便が遅延し、数百便が欠航した。年末年始の休暇で多くの人々が移動する中、米北東部では交通が混乱している。

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航空便の遅延や欠航をリアルタイムで追跡するフライトアウェアによると、27日朝時点で米国内線と米発着の国際線合わせて3900便以上が遅延した。同日の米発着便は約770便が欠航となった。

ニューヨーク州のジョン・F・ケネディ国際空港とラガーディア空港、隣接するニュージャージー州のニューアーク・リバティー国際空港発着便が最も深刻な影響を受け、それぞれ135便、85便、71便が欠航した。ボストン・ローガン国際空港やフィラデルフィア国際空港など、米北東部の他の空港でも数十便が遅延した。

米連邦航空局(FAA)は、降雪と凍結のため、ケネディ国際空港では最大約3時間、ニューアーク空港とラガーディア空港では約50分の地上遅延が発生する可能性があると警告した。

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今回の降雪で欠航が最も多く発生している航空会社は以下の通り。

・ ジェットブルー航空(169便)
・ デルタ航空(148便)
・ サウスウエスト航空(83便)
・ リパブリック航空(78便)
・ アメリカン航空(64便)

ニューヨーク・ニュージャージー港湾局によると、12月22日~1月4日までの間に、ラガーディア空港、ケネディ国際空港、ニューアーク空港を含むニューヨーク周辺の空港を利用する旅行者は過去最高の570万人に上ると見込まれている。

米国立気象局は、26日にニューヨーク中心部のセントラルパークで10センチを超える積雪があったと報告した。積雪が10センチを超えたのは2022年1月以来となる。ケネディ国際空港とラガーディア空港ではいずれも10.4センチの積雪を記録。ニューヨーク州の北に位置するコネチカット州全域ではさらに強い降雪が観測され、ニューフェアフィールドでは23センチ以上、ニューヨーク州ロングアイランドでは一部地域で18センチ以上の積雪があった。

ニューヨークでは近年、降雪がほとんどなかった。同市では2024年1月まで、701日間にわたり積雪ゼロが続いていた。

気象局は27日朝、降雪は次第に弱まり小雪となる見込みで、北東部で最も被害の大きい郡でもこれ以上の積雪はないとの予報を発表した。同局は、降雪は落ち着いたが、道路は依然として雪に覆われているとして、旅行者に対し特に注意を払うよう呼びかけた。ニュージャージー州とペンシルベニア州東部の一部地域では冬季気象注意報が発令された。

forbes.com 原文) 

翻訳・編集=安藤清香

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