カルチャー

2025.12.28 14:15

KAWAII LAB.の新星「MORE STAR」が体現する、日本らしいアイドルとは?

MORE STAR 新井心菜、遠藤まりん、笹原なな花、鈴木花梨、高梨ゆな、中山こはく、萩田そら、森田あみ、山本るしあ(中央9人)とFRUITS ZIPPER 鎮西寿々歌・櫻井優衣・真中まな(左3人)、CANDY TUNE 立花琴未・桐原美月(右2人)

世界に向かう、日本のアイドル文化

木村がプロデュースするKAWAII LAB.では、FRUITS ZIPPERが2ndシングル『わたしの一番かわいいところ』がTikTokでZ世代を中心に注目を集め、TikTok内での再生回数は約30億回、MVは6400万再生を突破している。CANDY TUNEも、2025年に『倍倍FIGHT!』がSNSを中心にヒット。TikTokの関連動画の総再生回数は40億回を超える“バズ”を生み出している。

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巧みなSNS戦略がグループ全体の躍進を支えるが、「アイドルなのでステージを一番大事に考えてくれたらいいなと。そこでどうしたら楽しませられるかを意識してもらいたい」と、リアルさも重視する木村。FRUITS ZIPPERは12月31日に行われる第76回NHK紅白歌合戦に、CANDY TUNEとともに初出場が決定。2026年2月1日には初の東京ドーム単独公演も予定されている。

飛ぶ鳥を落とす勢いで日本のアイドル界の階段を駆け上がっているKAWAII LAB.のグループたちだが、木村はまだFRUITS ZIPPERがライブでの初舞台を踏む以前のこと。2022年4月、アソビシステム所属のきゃりーぱみゅぱみゅが世界最大規模の音楽フェス「Coachella Valley Music and Arts Festival(通称:コーチェラ)」のステージで躍動する姿を覚えているという。

「ちょうどお披露目前の準備期間で、FRUITS ZIPPERのメンバーみんなで事務所で見ていて。このコーチェラに、いつか日本のアイドルとして出ることを目標にしたいと話していました。各グループが海外ライブを開催しているところはKAWAII LAB.の特徴と言えるので、ワールドツアーができるようになったら、『原宿から世界へ』というコンセプトも現実的に見えてくるかなと思います」

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FRUITS ZIPPERは、2024年に発表したコンセプトを冠した楽曲『NEW KAWAII』で、人それぞれが持つ個性や価値観を「NEW KAWAII」という言葉で表現し、自身や周囲のポジティブな面もネガティブな面も全肯定している。2022年に150人規模の会場からデビューし、「NEW KAWAII」のコンセプトのもと、活動の幅を着実に広げている。

  FRUITS ZIPPER(アソビシステム提供)
FRUITS ZIPPER(アソビシステム提供)

KAWAII LAB.の新グループであるMORE STARは、約2万人の観衆を飲み込んだKアリーナ横浜のスタンドが、SNSでは伝わりきらない熱気を発するなかでデビューした。

ライブ直前に行われた記者会見で目標を問われたMORE STARの森田あみは、「最終的な目標は日本を代表する国民的アイドルグループとして、世界に羽ばたくアイドルグループになることです」と口にした。

KAWAII LAB.の新グループとして歩み始めたMORE STAR。木村ミサのもと、9人がどのような成長を見せていくのか、今後の活動が注目される。

文=小谷紘友 編集、写真=松崎美和子

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