2026.01.03 11:00

2026年「世界で最も暮らしやすい国」トップ10、海外で暮らす米国人が選出

ギリシャ、パロス島ナウサの港町(Marc Bruxelle / Shutterstock.com)

世界で最も暮らしやすい国

では、世界で最も暮らしやすい国はどこなのだろう? 今回(2026年版)のレポートでは、ランキングのトップに大きな変化があった。インターナショナル・リビングが調査を開始して以来初めて、ギリシャがランキング首位を獲得し、長年上位を占めてきたポルトガルやスペインなどのヨーロッパの常連国を上回ったのだ。今回の結果を、前回の結果と比較してみてほしい。

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ギリシャは以前から、風光明媚な島々や、白亜の伝統的集落で知られる、白昼夢のような憧れの地だった。今回変わったのは、海外生活の拠点として、極めて現実的な選択肢となったことだ。

スティーブンスによれば、ギリシャが今回のランキングで首位に輝いたのは、いくつもの長所を同時に手に入れたためだ。具体的には、経済の回復、高品質だが高額すぎない医療、長期滞在ビザの取りやすさ、ほとんどの西欧諸国と比べて依然として安い生活費が挙げられる。

「調査員の報告によれば、ギリシャは今、明確に『絶妙なタイミング』を迎えています。現代的なインフラと安定を享受しつつ、地中海のその他の人気国と違って、物価のインフレが抑えられているためです」と、スティーブンスは説明する。

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インターナショナル・リビング調査員の報告によれば、ギリシャに長期滞在する外国人は、家賃を含めて月2500~3200ドル(約39万円~約50万円)で快適な生活を送ることができる。海辺の家を借りるには、月600~1000ドル(約9万4000円~約15万6000円)で足りる。日々の楽しみも比較的手が届きやすい価格であり、多くの街では、2人でワインとディナーを楽しんでも合計30ドル(約4700円)もかからない。

実生活の面でも、ギリシャは米国人が重視する分野で評価が高い。医療は現代的で質が高く、また米国と比べて費用がはるかに安い。英語を話せる医師も多く、民間医療のオプションも豊富だ。

長期滞在のハードルも下がった。ギリシャのビザ制度は、ヨーロッパ諸国のなかで最も利用しやすいものの一つだ。改定された「ゴールデンビザ」には、住宅の修復・改装プロジェクト向けに25万ユーロ(約4600万円)で取得できる方法が加わり、現役で働く人向けには「経済的自立者(Financially Independent Person)」ビザや、デジタルノマド・ビザを利用できる。

「最後の差別化要因はタイミングです」と、スティーブンスは説明する。「ギリシャでは現在、生活の質の向上が、生活費の増加を上回るペースで進んでいます。ポルトガルとスペインがすでに通過した段階を、ギリシャはいま経験しているのです。快適さと値段以上の価値を求める人にとって、これが決め手となり、今回の結果につながったのでしょう」

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翻訳=的場知之/ガリレオ

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