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2026.01.04 09:15

職場にナイショで使うシャドーAIが招く機密漏洩リスク

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職場でのAI利用が進むなか、業務に使用するAIツールをめぐる「シャドーAI」問題が浮上している。シャドーAIとは、職場が公認していないAIツールをナイショで使うことを言う。とくにAIツールに詳しい理工系従業員が作業効率を高めようと非公式AIツールを使うパターンが多いのだが、それは今後すべての働く人たちが考えるべき大きな課題を提示している。

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3分の1が非公式AIツールを使用

STEM(理工系)分野のグローバルな人材コンサルティングを展開するSThree(エススリー)は、日本のSTEM人材851人を対象にシャドーAIに関する調査を実施した。それによると、理工分野で働くプロフェッショナルたちの約3分の1が非公式の生成AIツールを使っていることがわかった。また3分の1はAIを一切使わないと答え、残りの3分の1は使っているツールがAIを活用しているかどうかを知らないと答えた。

理工系でもAIの知識を持たない人が多いことは意外だが、シャドーAIは、AIを使い慣れているからこそ生じる問題だ。非公式のツールを使う理由を尋ねると、作業の効率化がもっとも多かった。またスキルを磨くためにいろいろなツールを試したい、公認のツールにはない機能を使いたいといった理由をあげる人も多い。

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公認のツールは職場が安全性などを検証して採用するものと考えると、つねに最新のAIツールを公式として提供するのが困難であることは容易に想像がつく。AIに詳しい人間なら「もっといいツールがあるのに」ともどかしく感じるに違いない。

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その気持ちはよくわかるが、3番目に多かった理由からこの問題の本質が見える。それは、「問題がないと認識」しているというものだ。AIの専門知識を持ち、本当に大丈夫だと確信して使っているなら問題はないのかもしれないが(社内規定に従わないことは大いに問題だが)、もうひとつの質問の結果を見ると、それも危うくなる。

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文 = 金井哲夫

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