メモリ危機に即効性のある薬はない
このメモリ危機は、一時的な問題で終わりそうにない。主要メーカーはすでにフル稼働しており、新しい生産設備の立ち上げには、莫大なコストと時間がかかる。また、AI業界からの需要が続くかどうかも不透明であり、メーカーは増産のために高額な投資をすることに、消極的になる可能性がある。
「こうしたサプライヤーは、2〜3年後に製品を販売する機会があるという確信を持てなければ、何十億ドルもかけて工場やウェハー(半導体集積回路、すなわちICチップの製造工程で使用される円盤状の素材)などを購入・建設すると発表したりしない」とジェロニモは述べた。
「長期的な機会があると確信すれば、彼らは生産能力を増強すると発表するだろう。しかし、そうはしていない。彼らは消費者向け電子機器の分野から、完全に撤退している」と彼は述べ、より収益性の高いAIビジネスに注力していることを強調した。
これは長く記憶に残る危機になるかもしれない。


