キャリア

2025.12.21 16:00

非IT系で「高収入とウェルビーイングを両立」できる4つの職業

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2. アクチュアリー(保険数理士)

アクチュアリー(保険数理士)は、主に保険業界や金融業界でリスク評価を行う、ビジネス界の数学者と呼べる存在だ。統計学や金融理論、データ解析の知識を用いて、リスクや不確実な事象の財務的影響を算出する。

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高度な分析的思考力を駆使する、非常に自立的な職務と言える。データや、検証可能なモデルなどを取り扱う仕事であり、オフィスのいざこざとは無縁だ。高い集中力を必要とする「ディープワーク」型キャリアの典型であり、静かに仕事に専念する姿勢と、論理的思考力が評価される。

アクチュアリーが高収入であるのは、保険会社や金融機関の財務的基盤を支える人材だからだ。リスクを正確に見極めるその能力は、企業の収益に直結する。

高く評価される職業であり、資格を取得するには厳密な基準をクリアしなければならない。米労働省労働統計局が2024年5月に発表したリポートによると、アクチュアリーの年収中央値は12万5770ドル(約1945万円)だ。

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アクチュアリーは、数学や統計、複雑なパズルを解くことが大好きな人にとって夢のような職業だ。数字や論理に心地よさを見いだせるタイプなら、非常に安定した、金銭的な見返りも大きいキャリアパスとなる。

3. 企業内ライブラリアン/リサーチライブラリアン

ライブラリアン(図書館司書)は、本を貸し出すだけが仕事という固定観念は捨ててほしい。企業内ライブラリアンは、高度な情報を取り扱うスペシャリストだ。法律事務所や医療系企業、大企業に就職し、貴重なデータベースを管理したり、重要性の高い調査を実施したりするほか、意思決定者が必要なタイミングで正確な情報を入手できるよう取り計らっている。

ストレスがかかる仕事と思いきや、実際には、静かな環境で集中して働くことが多く、ストレスの少ないサービス志向の役割という側面が強い。「クライアント」として依頼してくるのは社内の同僚で、仕事はプロジェクトベースとなっており、一度に1つの調査にじっくり取り組むことができる。

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翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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