米国時間12月16日、テスラを率いるイーロン・マスクの推定資産は6843億ドル(約106兆円)に達し、過去最高額となった。テスラの株価が、約1年前に付けた過去最高値をついに更新したことが背景にある。
マスクの資産額の大幅な増加は、数日前に実施された株式公開買付によって、同じく彼が率いる宇宙開発企業スペースXの評価額が8000億ドル(約124兆円)と算定された直後に起きた。これにより、マスクは史上初めて、その推定資産が6000億ドル(約93兆円)を超えた人物となった。
16日のテスラの終値は約490ドルとなり、2024年12月に記録した過去最高値である約489ドルをわずかに上回った。
テスラ株は大統領選後に上昇した後、マスクがトランプ政権で政府効率化省(DOGE)のトップを務めていた時期に急落したが、5月に彼がホワイトハウスを離れると、徐々に回復していった。
運転手を乗せないロボタクシーのテストを開始したとマスクが認めたことで、テスラ株は15日から上昇し始めた。「車内に誰も乗っていない状態でテストが進行中だ」と、マスクはXへの短い投稿の中で述べた。テスラ株は、同社が第3四半期決算において約281億ドル(約4兆3500億円)の売上高を計上し、市場予想を大きく上回ったこと、さらに同期間に49万7099台という過去最多の販売台数を達成したことを受け、10月以降、上昇基調が続いている。



