「考える」→「実践する」ことをくりかえすことで、本当の力がつく。これしか、道はない。
たとえば俳優を志望するなら、徹底的に生身の人間を観察して、どういう背景、どういう生活、どういう人生を送ってくると、どういう行動に繫がるのかを考え抜く。
考え抜いたバックボーンを想像しながら、鏡の前で実際にその人を演じてみる。
「考える」→「実践する」という順番がポイントだ。
「考えて、実践する」をくりかえす
くりかえすが、もちろん映画を見ることで勉強になることもたくさんある。私も一時期は、浴びるように観ていた。週に最低でも2回は映画館に通っていた。
ただ、実力をつけるためには、「完成品」を鑑賞するよりも、「考える」→「実践」することのほうが大事だ。
私なら、映画を見るより、映画の脚本(シナリオ)を読むことをすすめる。
まず脚本を読み、心の動きを考えて、自分なりの演技をする。
その後で、その脚本が映画になっているのならその映画を見て、自分の演技と比べる。すると、答え合わせができる。
注意したいのは、映画のその俳優の演技が必ずしも「正解」ではない、ということだ。「自分なら、どうするか」を考えることのほうが大事だ。
「考える」→「実践する」→「考える」→「実践する」。
このくりかえしである。四の五の言わず、これしかない。
実践すれば、必ず具体的な反省点があぶり出せる。それらを再び考える材料にして、徹底的に考え抜き、戦略を立て、実践する。
「考える」と「実践」をセットにして、くり返すことが「想像力」を鍛えていくことにつながると思っている。


