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2025.12.07 12:00

ディスレクシア的思考は未活用の“超能力”、企業の成長に貢献できる理由

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ディスレクシア的思考の活用

創造性や複雑な問題解決、コミュニケーションといったディスレクシア的思考のスキルは、業界を再定義する先駆的なビジネス構築においてディスレクシアを持つ人を卓越した存在にしている。起業家の約3人に1人がディスレクシアで、その多くがディスレクシア的思考の力を活用する独自の戦略を持っているのも不思議ではない。

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「スタートアップはディスレクシア的思考をする人にとって理想的な環境だ」とオンラインニュースメディアのAxios(アクシオス)の共同創業者で自身もディスレクシア的思考をするロイ・シュワルツは語る。「迅速な行動、型破りな解決策の考案、問題解決能力が求められる。ディスレクシアゆえに粘り強さと決断力を備えている傾向があり、スタートアップではそれが強みとなる。惰性で何もしないで負けるより、行動して失敗する方がましだ」。

シュワルツの最高経営責任者(CEO)らへの助言は、他の人が心を開けるよう自分の課題を共有しよう、というものだ。「異なる考え方から得た利点を尋ねてはどうか。彼らが挙げる事例から学び、そのパターンが自分の組織が直面する問題と一致するか見るといい」。

ディスレクシアは“超能力”

オーガニックコットン寝具のBoll & Branch(ボール・アンド・ブランチ)の創業者でCEOのスコット・タネンは、成長期には自覚していなかったが、今はディスレクシアを超能力と見ている。チームメンバーを評価する際、タネンはメモ取りや無駄のなさよりも、どう問題を解決するかを重視する。

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タネンは「私は会議で決してメモを取らない。話の内容を聞き逃してしまうことになるからだ。私の脳は書くより聞く方が得意なため、聴覚記憶に頼っている。周囲には私が関心を示していないように見えるかもしれないが、私にとっては完全に集中するための方法だ」と語る。

さらに「この経験が私の企業文化観を形成した。情報処理の仕方で人を評価したくない。貢献の仕方で支えられるようになってほしい。各人に合った働き方を許容すれば、より優れた思考が引き出せる」とも話す。

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翻訳=溝口慈子

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