「あのときやっておけばよかった」。どの年代でも過去を振り返って後悔することはあるだろう。株式会社ビズヒッツ（Biz Hits記事監修サービス)が実施した、30代以上を対象とした「20代のうちにやっておけばよかったこと」に関する調査では、その普遍的な後悔の中身が具体的な形であらわれた。
【調査概要】
調査主体：株式会社ビズヒッツ／Biz Hits記事監修サービス
調査対象：30代以上の男女500人
調査期間：2025年8月4日～8月5日
調査方法：インターネットによる任意回答
回答構成：女性が多数で、年代は30代が中心
調査目的：20代で「やっておけばよかったこと」の実態把握
「20代でやっておけばよかったことがある」人はほぼ全員
今回の調査では、回答者のほとんどが「20代でやり残したことがある」と答えている。20代は体力と時間がある一方で、学生または若手の社会人のため資金力が十分ではなく、環境的に踏み出せなかったという背景が多く語られた。
ランキング上位は「資格」「旅行」「勉強」
「20代のうちにやっておけばよかったこと」のランキングでは、資格取得が１位、2位が旅行、3位に勉強が入った。その後には交友関係、資産運用、語学、貯金、遊び、恋愛、お金の勉強が続いている。
以下はリアルな声を抜粋したものだ。
◾️１位：資格について
・30代になると中間管理職のような立場になるため、資格取得に時間を割けなくなる。まだ脳が若いうちに、資格を取得していたほうが絶対にいいと感じる（30代 男性）
・子育てのため専業主婦になりましたが年齢的に再就職は大変で、就職に有利な資格をいくつか取っておけばよかったと感じています（40代 女性）
・いろいろな資格取得をしていれば職種も選べて、もっとお給料ももらえただろうなと思う（50代 女性）
◾️２位：旅行
・海外旅行。自分の時間があるうちに、いろいろな経験をしておけばよかったと感じるから（30代 男性）
・海外旅行に行っておけばよかったなと思います。だんだん動きが悪くなってくるからです。仕事などで身動きが取れなくなるし、勢いで行ってみようとも思えない。やはり20代のうちに行っておくべきだったなと思います（50代 女性）
◾️３位：勉強
・仕事をし始めると勉強する時間がなくなり、勉強したくてもできないことが多いから（30代 女性）
・今は必死で勉強して手に職をつけましたが、やはり出遅れたことは明確です。記憶力も瞬発力も落ちてからのスタートなので、若い人とは差を感じてしまいました。「20代の早くから本気で猛勉強していたら、弁護士や会計士など、もっと年俸の高い職業に就けたのに」と機会損失を感じます（40代 女性）
・学生時代の勉強。専門知識が必要な職業に就きにくくなってしまった（50代 男性）
◾️４位：交友関係を大事にする
・いろんな人と知り合うこと。積極的に交友関係を広げなかったため、付き合いのある人は似たような人が多いです。自分と異なる環境にいる人との付き合いもあるほうが、刺激を受けたんじゃないかなと思っています（30代 女性）
・40代になっても社外の友達がほとんどできないので、20代のときに異業種交流会などに参加して、友達をたくさんつくればよかった。40代まであっという間で、身内も亡くなって自分も人生折り返しになり、頼れる人がいないため、親友と呼べる友達をつくったほうがよいと思う（40代 男性）
・30代以降になると責任あるポジションになり、仕事以外の時間がさらに減るので、仕事で直接関係のあるところ以外の人脈が広がりにくい。人脈が必要になるのは35歳くらいからなので、そのときに結構困る（50代 男性）
◾️５位：資産運用を開始
・投資に関しては、失敗しても支障がない独身時代から経験を積んでおきたかった（30代 女性）
・20代のころから投資しておけば、今ごろ複利だけで生活できただろうなと思ったから（40代 女性）
・少しずつでも資産運用していれば、今頃は何倍にもなっていた可能性があるから（60代以上 男性）
これら10の後悔は、大きくふたつのテーマに分けられる。ひとつは資格・語学・資産運用・貯金など 将来への蓄積をつくる行動。もうひとつは旅行・遊び・恋愛・交友関係といったその年代だからこそできる体験だ。「20代のうちにできたはず」という思い、そして「後からじわじわ効いてくること」が混じり合い、若さゆえの選択と迷いが浮かびあがるランキングとなった。
