リーダーシップ

2025.12.11 10:15

疲れた脳を休ませる「1週間で効果が実感できる」3つの方法

Getty Images

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作業療法士であり脳の仕組みの専門家・菅原洋平氏は、やることが実際に多い「多忙」とは違い、やることが多いと「感じてしまう」状態を「多忙感」と名づけている。脳疲労によって集中力も判断力も失われ、成果を下げてしまう厄介な状態だ。

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どれだけ気をつけていても、日々働く中で脳を疲れさせてしまうことは避けられない。考えがまとまらない、頭がボーっとしてきた——そんなとき、どうすればいいのか。菅原氏は「食べすぎたら胃をいたわるように、脳には脳の休め方がある」と指摘する。菅原氏が『多忙感』(サンマーク出版)で紹介している、今日から実践可能で1週間程度で効果を実感できる3つの方法を、一部抜粋・再構成してお届けする。


単純作業をはさむ

「考えがまとまらない」「頭がボーっとしてきた」

そんなときの救世主は、意外にも「単純作業」です。

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頭を使わずに手を動かす単純な作業こそが、疲れた脳を回復させてくれるのです。

デスクワーク中に集中力が切れてきたら、こんな「手を動かすタスク」をはさんでみてください。

●書類を整理する
●デスクを片付ける
●データ入力作業をする
●プリンターに用紙を補充する

5分程度の軽い作業でも、頭がすっきりします。

「サボっている」のではなく、「脳をリセットしている」のです。

このような小さな「手を動かすタスク」は、脳の休憩用にとっておくのがおすすめです。

頭が疲れてきたときに戦略的にこのようなタスクをはさむと、次の仕事も集中して取り組めます。

◼️「手を動かす」ことが休息になる

また、「せっかくの休みなのに、仕事のことばかり考えてしまう……」

そんなときも単純作業をしてみましょう。

●食器を洗う
●洗濯物をたたむ
●掃除機をかける
●編み物や塗り絵をする

テレビを見ながらごろごろしているより、手を動かした方が、確実に頭が休まります。家事も進んで一石二鳥です。

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文=菅原洋平/作業療法士

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