キャリア

2025.12.05 16:00

7割が低コミュ力でキャリアに悪影響 新研究が示す「明確に自信を持って話す」ための8ステップ

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4. つなぎ言葉を排除する

影響力と信頼性を高める最も効果的な方法の一つは、つなぎ言葉を削ることだ。つなぎ言葉とは、間を置いたり、次に何を言おうかと考えたりしているあいだに使う言葉を指す。「うーん」や「なんというか」といったつなぎ言葉を多用すると、信頼性はすぐに失われてしまう。

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最も一般的なつなぎ言葉には、「うーん(um:66%の人が使用)」、「それで(so:55%)」、「なんというか(like:53%)」、「まあ(okay:51%)」、「あー(uh:50%)」、「とにかく(anyway:42%)」、「それで(and:42%)」、「ほら、あの(you know:40%)」などがある。

つなぎ言葉に加えて、人々は「すみません(sorry:37%)」を過剰に使用したり、罵倒語を多用したり(28%)することもある。これらはすべてプレプリーのデータに基づくものだ。

学術誌『Communication Studies and Speech Communication Journal』に掲載された研究によると、つなぎ言葉を多用すると、専門性が低く信頼性に乏しいと認識されるという。これは、話者の性別に関係なく当てはまった。さらに、他の人の話を聞く際、男性は女性よりも、つなぎ言葉を否定的に見る傾向があった。

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自分が話す内容に集中し、思考の間や言葉が途切れた瞬間を不必要な言葉で埋めるのではなく、沈黙を保つことに意識を向けよう。この戦略は、自身の影響力を高める助けとなるだろう。

5. 話すペースと頻度の管理

プレプリーによると、人々が自己表現に苦労するその他の理由として、話すスピードが速すぎる(回答者の43%)、もごもご話す(25%)、または話しすぎる(26%)ことが挙げられる。

こうした悪い習慣は、緊張によって引き起こされることが多い。話す前に数分間、落ち着いて深呼吸をしたり、話す内容をあらかじめ考えておいたりすることで、こうした問題に対処できる。また、自分の能力や力量を自覚することで、自信を高めることもできる。

6. 適切な言葉を選ぶ

プレプリーの調査によると、人々は適切な言葉を見つけること(回答者の57%)や、誤った語彙を使ってしまうこと(11%)に苦労しており、賢く見せようとして言葉を誤用してしまうこと(8%)にも苦労している。

こうした課題は、語彙を増やすことで回避できる。豊富な語彙の貯蔵庫から言葉を選べるようになれば、自信が持てるだけでなく、より直接的かつ正確に自分を表現できるようになるだろう。

読書量を増やしたり、一日一語学習できるアプリに登録したりしよう。また、影響力のあるプロフェッショナルの話を聞き、彼らが自己表現に使う言葉に注目しよう。言葉を試し、試行錯誤し、実験を重ねて、それが自然に身についていくようにしよう。

どの言葉を使えばいいか迷った時には、背伸びしてよく知らない言葉に手を出すのではなく、自分が知っていて使い慣れた言葉を選ぼう。

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翻訳=藤原聡美/ガリレオ

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