食&酒

2025.11.24 16:30

Virgin Winesが選ぶ「世界最高」のワイナリー50

アルゼンチン、メンドーサのワイン農園(Shutterstock.com)

41. Alta Vista(アルタ・ビスタ)

所在地:アルゼンチン、メンドーサ

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アルタ・ビスタは1890年創設。1990年代末に、シャンパーニュのパイパー=エドシックの元オーナー、パトリック・ドーラン伯が修復。フランスのサヴォワールフェールとアルゼンチンのテロワールを、メンドーサの中心で融合させる。コロニアル様式のファサード、地下セラー、緑豊かな庭園が、アイコンのAltoや単一畑シリーズの試飲に最適の舞台を提供する。歴史的な樽室の見学に加え、レストランAssemblageでは、歴史的コレクションの稀少ヴィンテージと合わせる仏亜折衷のテイスティング体験を楽しめる。

42. Three Choirs Vineyards(スリー・クワイアーズ・ヴィンヤーズ)

所在地:イングランド、グロスターシャー

スリー・クワイアーズ・ヴィンヤーズは、1973年、アラン・マッケクニーが創設。南向き斜面のわずか半エーカーの実験畑から始まり、イングランド最古級のブドウ園へと発展。現在は75エーカーに拡大し、ピノ・ノワール、バッカス、ジーガーレーベ、セイヴァル・ブラン、フェニックスなど多様な品種を栽培する。1990年、最新鋭のワイナリーを整備し、間もなく風景に溶け込む隠れ家ロッジを開設。1989年からは醸造家マーティン・フォウクが生産を率い、2025年で36ヴィンテージ目を迎える。現在は年20万本程度を生産し、クラシック・キュヴェ、バッカス、ロゼで幅広い評価を得る。

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43. Finca Decero(フィンカ・デセロ)

所在地:アルゼンチン、メンドーサ

フィンカ・デセロは、アグレロの標高1050メートルに位置し、名の通り「ゼロから」(Decero)の単一畑哲学を貫く。2000年に未開の地に設立。レモリノス・ヴィンヤードは、その畝の間を舞う塵旋風(レモリノス)にちなみ、在来のレチューサ(ミミズク)が見守る。2009年にGreat Wine Capitalsの「ベスト・ランドスケープ&アーキテクチャ」を受賞したミニマルな建築は、アンデスの眺望を額装する。エステート・レストランでは季節のメニューを、デセロのマルベック、カベルネ・ソーヴィニヨン、プティ・ヴェルドと合わせて提供。「Owl & the Dust Devil(ミミズクとつむじ風)」の物語ツアーでは、農園の寓話世界に没入できる。

44. Fincas Patagonicas(フィンカス・パタゴニカス)

所在地:アルゼンチン、リオ・ネグロ州ビエドマ

フィンカス・パタゴニカスは、アルゼンチン南のフロンティアで常識に挑み、Wapisaという国内初の沿岸ブドウ園を運営。大西洋から25kmの距離にある。石灰質土壌に植えた60ヘクタールの畑が、海風を生かしてマルベック、カベルネ・ソーヴィニヨン、ピノ・ノワール、ソーヴィニヨン・ブランを生む。最大の冒険は水深10メートルにある水中セラーで、15℃、2気圧下で瓶が眠る。パトリシア・オルティスが設立し、ガイド試飲と「Wapisa Underwater Experience」を提供。訪問者は水中セラーに潜って、自らのボトルを選ぶことができる。

45. Bodega DiamAndes(ボデガ・ディアマンデス)

所在地:アルゼンチン、メンドーサ州ウコ・ヴァレー

ボデガ・ディアマンデスは、名門「クロ・デ・ロス・シエテ」の一員。ビスタ・フローレスの標高1100メートルに位置し、130ヘクタールの有機栽培の畑に囲まれる。2005年、ボルドーのシャトー・マラルティック=ラグラヴィエールのオーナー、ボニー家が創設。アンデス山麓に刻まれた地下セラーを見学し、ワインペアリングのランチに参加し、ディアマンデス・デ・ウコ・グラン・レゼルヴやペルリータといったボルドー風ブレンドを試せる。

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翻訳=酒匂寛

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