食&酒

2025.11.24 16:30

Virgin Winesが選ぶ「世界最高」のワイナリー50

アルゼンチン、メンドーサのワイン農園(Shutterstock.com)

26. Fitapreta(フィタプレタ)

所在地:ポルトガル、アレンテージョ

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フィタプレタは、高名な醸造家アントニオ・マサニータが共同創業。エヴォラ近郊の14世紀の宮殿を修復したワイナリーに拠点を置く。土着品種の復興で知られ、パルピテ・ティントやブランコ・デ・タリャ(ポルトガル初のアンフォラ熟成白ワイン)を手がける。セラーの外では、クラシコ、シャオン・ドス・エレミタス、シグネチャーの各シリーズのガイド試飲や、白ワインの熟成を行うフレンチオークの樽が並ぶ歴史的パソ・ド・モルガド・デ・オリヴェイラ(旧貴族邸、現在は白ワインの中枢)の見学ができる。

27. Maison Mirabeau(メゾン・ミラボー)

所在地:フランス、コティニャック

2010年、ジーニーとスティーブン・クロンクが創業した新興ながら、エレガントなロゼで世界的に知られる。コティニャックの丘陵の麓に、二人がプロヴァンスでの新生活の夢を育んだ地がある。ミラボーは受賞歴のあるヴィーガン対応のコート・ド・プロヴァンスのワインへと成長し、繊細なスティルロゼ、スパークリング、リヴィエラ風のロゼ・ジンまでを手がける。来訪者は村の広場の可愛らしいブティック兼テイスティングルームを訪れたり、20ヘクタールのドメーヌ・ミラボー内の二軒の家を借りることができる。

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28. Susana Balbo(スサナ・バルボ)

所在地:アルゼンチン、メンドーサ

スサナ・バルボは、コルドン・デル・プラタ山脈を背に、アルゼンチン初の女性醸造家が1999年に設立。レストランOsadía de Crearでは、シグネチャー・トロンテスやノソトロス・マルベックなどと合わせる季節のアルゼンチン料理を供する。エステート体験にはブレンド講座、料理教室、小規模醸造室「ラ・カピージャ」の見学、樽の厳選試飲などが含まれる。隠れた名所として、スサナと娘アナ・ロヴァグリオ・バルボが手掛けるブティックホテル「SB Winemaker’s House & Spa Suites」(チャクラス・デ・コリア)がある。

29. Gusbourne(ガズボーン)

所在地:イングランド、ケント

ガズボーンは、ケントのロムニー・マーシュのなだらかな丘に抱かれ、60ヘクタールの自社栽培のシャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエから受賞歴のあるイングリッシュ・スパークリングを生む。土地の歴史は1410年のジョン・ド・グースボーンmまで遡るが、現代のワイナリーは2004年、南アフリカ出身のアンドリュー・ウィーバーが創業。ブルゴーニュ系クローンと低介入主義に根ざした世界水準のスパークリングを構想した。中心にはThe Nestという洗練されたセラードアとテイスティングルームがあり、ヴィンテージのみのワインのガイド試飲や、ミシュランシェフのシリーズなど特別イベントを開催する。

30. Zuccardi Valle de Uco(ズッカルディ・ヴァジェ・デ・ウコ)

所在地:アルゼンチン、メンドーサ

ズッカルディ・ヴァジェ・デ・ウコは、三年連続でWorld’s Best Vineyardに選ばれ、2022年に殿堂入り。1960年代にアルベルト・ズッカルディが灌漑を開拓した遺産に遡る。現在はセバスティアン・ズッカルディの下、ポリゴノス・セミヨン、コンクレート・マルベック、ホセ・ズッカルディ、フィンカ・ピエドラ・インフィニータ・マルベックなどのワインで伝統を未来へとつなぐ。内部では特注のコンクリート発酵槽が稼働し、ドーム型のテイスティングルームは農園のブルータリズム美学(むき出しのコンクリート美学)を反映する。ミシュランに認められたPiedra Infinita Cocinaでアンデスの景観を味わい、「Legacy Tour」で家族の科学的・文化的貢献を辿ることができる。

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翻訳=酒匂寛

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