46. All Saints Estate(オール・セインツ・エステート)
所在地:オーストラリア、ビクトリア州
オール・セインツ・エステートは、マレー川の河畔に位置し、1864年にスコットランド人技師ジョージ・サザーランド・スミスとジョン・バンクスが創業。スコットランドのマイ城に触発された文化遺産の城は、地元のレンガで手作りされ、樹齢150年のニレの木と手入れの行き届いた英国式庭園に囲まれる。来訪者はオリジナルのセラー、百年前の中国人宿舎を見学し、ルーサーグレンの名品デュリフやマスカットの試飲を楽しめる。
47. Bodega Garzón(ボデガ・ガルソン)
所在地:ウルグアイ、マルドナド
プンタ・デル・エステ近郊に240ヘクタールの起伏する畑が広がる。ボデガ・ガルソンはラテンアメリカ初のLEED認証ワイナリーだ。年間50万リットル超を生産し、表現力豊かなアルバリーニョと、ウルグアイの看板赤であり受賞歴豊富な柔らかなタナで名高い。フランシス・マルマンの薪火レストランで食事し、プティ・クロの試飲を含むGarzón Premium Experienceに参加するか、「Create Your Blend」でソムリエの指導の下、自分のワインをブレンドしてラベルまで仕上げられる。
48. Stag's Leap Wine Cellars(スタッグス・リープ・ワイン・セラーズ)
所在地:米国カリフォルニア州ナパ・ヴァレー
スタッグス・リープ・ワイン・セラーズは1970年ナパ・バレーで創業。1976年の「パリの審判」(Judgment of Paris)で、1973年のS.L.V.カベルネ・ソーヴィニヨンがトップ・ボルドーを打ち破り(2026年に50周年)、カリフォルニアを世界級ワイン地域として確立する転機となった。フラッグシップのS.L.V.、FAY、CASK 23は、エレガンスと熟成力で知られる。現在はアンティノリ家の所有の下、卓越したカベルネ・ソーヴィニヨン造りを続け、FAY Outlook & Visitor Centerで、限定リリースを含むリザーブの試飲を含む90分のエステート・エクスペリエンスを提供する。
49. Herdade do Sobroso(エルダーデ・ド・ソブロゾ)
所在地:ポルトガル、アレンテージョ州ヴィディゲイラ
エルダーデ・ド・ソブロゾは、ヴィディゲイラにある1600ヘクタールの農園。かつてヴァスコ・ダ・ガマが暮らした地でもある。メンドロ山脈とグアディアナ川(ローマ期にはアナス)に囲まれ、ヨーロッパ最大の人工湖アルケヴァ・ダムにも近い。ヴィディゲイラ断層が形作った古代のテロワールに根ざす60ヘクタールの畑で、土着・国際両方の品種からエレガントなワインを生む。ベストセラーは「RESERVA Red」。試飲、熱気球、ブティックホテル滞在に加え、イノシシ、シカ、ムフロンなどを観察するサファリも楽しめる。
50. Wiston Estate(ウィストン・エステート)
所在地:イングランド、サセックス
ウィストン・エステートは、サウス・ダウンズの白亜質の斜面に抱かれた、家族経営のイングリッシュ・スパークリングの生産者だ。1743年からゴーリング家が管理し、2006年にピップ・ゴーリングのビジョンのもと植樹。2008年に導入した稀少なコカール圧搾機で、シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエから伝統方式で造る。Sustainable Wines of Great Britainの認証を受け、カバークロップ(被覆作物の栽培)、堆肥化、マルチング(土壌被覆)、羊の放牧による除草、養蜂、太陽光パネル、水とプラスチックの使用削減など、包括的な持続可能農法を実践している。話題として、ウィストン・キュヴェ2016はウィンザー城でのドナルド・トランプ米大統領(当時)に対する国賓晩餐会で供された。


