ResumeNowは最近、AIに代替されにくいと考えられるエントリーレベル職のリストを公開した。同リストでは、米労働統計局(BLS)の『Occupational Outlook Handbook』とO*NETによるデータを比較し、以下の選定基準を満たす職種を特定した。
・教育条件:高校卒、短期大学卒、修了証、学士号などで就けるが、広範な実務経験を要しない職種
・給与:年間中央値およそ5万ドル(約800万円)以上
・雇用成長率:2034年までに5%以上、または平均を大幅に超える7%以上の成長が見込まれる職種
・AIによる代替リスク:手作業、リアルタイムの問題解決力、対人スキルなどが必要であり、自動化のリスクが低いまたは中程度の職種
AIに置き換えられない、高収入のエントリーレベル職11選
1. 歯科衛生士:平均給与9万4260ドル(約1481万円)
2. 超音波検査技師:8万9340ドル(約1403万円)
3. 呼吸療法士:8万0450ドル(約1264万円)
4. 放射線・MRI技師:7万8980ドル(約1241万円)
5. 作業療法アシスタント:6万6050ドル(約1038万円)
6. 風力タービン技術者:6万2580ドル(約983万円)
7. 手術アシスタント、手術技術者:6万2480ドル(約981万円)
8. 電気技師:6万2350ドル(約979万円)
9. 理学療法アシスタント:6万0050ドル(約943万円)
10. 空調・冷蔵設備技術者:5万9810ドル(約939万円)
11. 太陽光発電パネル設置技術者:5万1860ドル(約815万円)
これらの職種は、高い給与水準を持ち、AI時代にも成長する可能性が高いものばかりだ。AIはいまだ、深い専門性と高度な合理的判断をともなう手作業を実行できないためである。ここが、人間が優位性を発揮できるポイントだ。
私たちは、EQ(心の知能指数)、クリティカルシンキング、推論力、判断力や意思決定力を高めることに集中すべきである。また、AIスキルを高めること(自分の職種や業界でAIをどう使うかを理解し、AIを補完する「ソフトスキル」を磨くこと)は、キャリアの消失を防ぎ、新しいキャリアを獲得できる確率も大きく高めることにつながる。


