健康

2025.11.24 11:15

内科医の半数がビールで乾杯しない。体調管理で意識することとは

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またまた近づいてきた忘年会シーズン。元気に楽しく乾杯をするために、気をつけておくことがある。もちろん体のことだ。健康的に飲むにはどうしたらいいか。それならズバリ、内科医の「飲み方」に学ぶのがいちばんだ。

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その前に、世間のみなさんの飲み方を見ておこう。「しじみ習慣」などの健康食品を製造販売する自然食研は、週1回以上お酒を飲む20〜60代の男女1032人を対象に、「飲み会の乾杯ドリンク選び事情」に関する調査を行った。まずは、宴会のしょっぱなの乾杯でどのドリンクを選ぶかだが、ご想像のとおり、ビールがダントツ1位の88.4パーセント。2位のサワー・チューハイは4.4パーセントと、いきなり1桁に減る。ビール以外のものを選ぶのは自由だし、誰も文句は言わないだろうが、どうしてもビールじゃないとカタチがつかないという空気もある。

これから年末に向けて飲酒の機会が増えると予想している人はおよそ7割。そうなると心配なのが肝臓だが、現代人は健康に敏感だ。9割近い人が肝臓のケアを意識したいと考えている。ではどうすればケアできるのか。この季節になると、悪酔いしない飲み方を伝授する記事や番組を多く目にするようになる。どれももっともな内容だが、そこで解説をしているお医者たちは、はたして忘年会でどんな飲み方をしているのか。偉そうなことを言っておきながら、自分はベロベロに酔い潰れているのではないか、なんて意地悪に勘ぐりたくなる。

自然食研は、内科医514人にも調査を行った。飲酒の際に健康リスク(肝臓、血圧、睡眠など)は考慮しているかとの問いには、とても考慮している、できるだけ考慮しているがあわせて9割超。ごめんなさい。やっぱりお医者さんはキチンとしていた。

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そんな内科医たちが選ぶ乾杯のドリンクも、ビールが1位ながら52.4パーセントと意外に少ない。そのかわり、サワー・チューハイとハイボールの割合が一般とくらべてぐっと多くなる。体調管理を考慮した飲み方を聞くと、飲む量をセーブするというのが最多だが、次にアルコール度数の低いものを選ぶという回答が多かった。ビール以外で乾杯する人が多いのは、じつはそこにワケがあった。

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文 = 金井哲夫

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