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2025.11.25 08:15

他人のリズムを理解することの奇跡 電通創造進化論――奥田涼の場合

人工生命や仮想空間などのテクノロジーは、「身体」のありように問いを投げかけている。「動き」とテクノロジーのクロスポイントで活動する電通のクリエイターたちが語る、ポストヒューマンのクリエイティビティについて。第2回目は「食べる」のまわりに広がるフェムテック、ケア、抱きしめ合う社会。

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——きょうは「食べる」ということをテーマにして奥田さんのお仕事についてお伺いしたいと思ってます。で、まずはきのうの夜ごはん、何を食べましたか?

奥田:すき焼きなんですけど、おととい作り過ぎた鍋に具と出汁を追加したやつですね。それも追加し過ぎたので今朝もすき焼き。きょうも帰ったらすき焼きです。何回連続で食べとんねん、というくらい永遠に食べています。

——鍋は永遠にいけますから。ちなみに、昨日はどんな1日でしたか?

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奥田:昨日は打ち合わせも少なく、在宅で仕事をしながら子どもの用事などをしておりました。シングルマザーなので家庭の運営も仕事と同じくらい大事にしています。

犬を飼っているから、なるべく在宅にしたいんですけど、モード切り替えが下手っぴなんで、資料系の仕事は会社でして、打ち合わせの時は家に帰ってくるとか、そういう感じの働き方をしています。

——奥田さんは高校2年生からアメリカに留学して、カリフォルニア州立大学を卒業して帰国。アクセンチュアで5年間、コンサルティングの仕事をして、2010年に電通に入社されました。大阪勤務ということですが、どんな仕事をしているのですか?

奥田:アクセンチュアにいた頃からコンサルティングをしていて、電通ではマーケティングとブランディングの領域が中心です。電通がいわゆる上流領域に注力してきた2017年頃、日本のビジネス界に新規事業の波が来て、それが今も続いています。

私はクライアント企業の文化に合わせた新規事業プロジェクトの企画、運営、そして生まれた事業の伴走支援、そのほかにも一般的な事業コンサルティングもやっているので、戦略関連全般という感じです。

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text by Yuri Nakausa/ photographs by Yuta Fukitsuka

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