2026年に買うべき最良のテック株3銘柄は、多くの人が名前を聞いたことのない企業かもしれない。その3銘柄とは、データセンターの排熱処理や電力供給の技術を提供する、オハイオ州拠点のバーティブ・ホールディングス、半導体メーカーの台湾積体電路製造(TSMC)、そしてクラウド監視とセキュリティサービスを提供するデータドッグだ。
私はこれら3社を、売上成長率、収益性、そして2026年の業績が市場予想を上回る可能性に基づいて選出した。以下の企業リストは、2025年に入ってからの株価パフォーマンス順に並べている。
バーティブ、TSMC、データドッグのビジネスモデル、業績、上振れ余地を詳しく分析する前に、まずは2026年におけるテック業界の見通しを確認したい。
2026年のテック業界
テック業界は成長が続き、高い利益が期待できる。調査会社ガートナーによれば、2025年におけるAIへの投資額は米国で総額1兆5000億ドル(約231兆円)に達する可能性があり、クラウドコンピューティングとサイバーセキュリティ分野への投資額も大きいという。ガートナーはさらに、世界のIT支出は2024年比で8.5%増加し、5兆5000億ドル(約847兆円)に達すると予測している。
また、2026年においてもこの成長は継続し、利益率も上昇するとみられている。同じくガートナーの予測によれば、2026年におけるIT支出は前年比9.8%増の6兆ドル(約924兆円)超に拡大する見通しだ。ソフトウェア支出は15%増、さらにAIインフラ整備の加速によりデータセンター支出は19%増と、より速い成長が見込まれる。
営業レバレッジ、AIや自動化による効率性向上、賃金上昇率の鈍化などにより、2026年におけるテック企業の利益水準は高い位置を保つことが期待されている。
2026年に投資すべき3つの海外テック株
これら3社はすべて、今のテック業界を支えるAIおよびデータセンター投資の恩恵を受ける企業ばかりだ。
AIチャットボットを訓練・稼働させるためのデータセンターへの投資急増が、バーティブの成長を支えている。同社の液体冷却システムは、データセンターをほぼ常時稼働させるための適切な温度管理を可能にする。
TSMCはエヌビディアが設計するチップの製造を担っており、AI産業にとって不可欠なメーカーだ。
AI向けに最適化されたクラウドセキュリティ需要の高まりがデータドッグの成長を後押しする。同社は新たなAI技術やセキュリティツールの提供を進めており、その業績はアナリストたちの期待を継続して上回ってきた。



