2. 台湾積体電路製造(TSM)
事業概要
・株価(米国時間11月13日時点):284.82ドル
・年初来の騰落率:プラス44%
・2025年第3四半期の売上高:9億9000万ドル(約1525億円)
・2025年第3四半期の売上成長率:30.3%
・純利益率:45.7%
TSMCは、他社が設計したチップを製造する企業であり、自社で設計は行わない。このモデルにより、アップル、エヌビディアなどと信頼関係を築き、製造サービスと特殊なパッケージングを提供している。同社の存在により、顧客は高額な自社工場を保有することなく、「仮想的な専用工場」を持つことができる。
TSMCが有力株である理由
エヌビディアやブロードコムなどを顧客として抱え、高性能半導体の主要製造受託企業であるTSMCは、テック産業に不可欠な存在だ。TSMCは高性能半導体の製造受託市場で推定90%のシェアを持つとされる。競合が同様の工場設備を持つためには多額の投資が必要なため、この地位がすぐに揺らぐ可能性は低い。ストックロウによれば、同社の新技術が今後数年における売上成長の基盤となる可能性が高いとされている。
AI半導体の供給網にとって欠かせない存在であることから、アナリストたちはTSMCの持続的な成長に確信を持っており、同社はAIブームにおける重要なインフラを担う存在だと見なされている。
こうした強気な見方は、高まり続けるAI需要に裏付けられている。そして、その高い需要はTSMCの経営指標にも現れている。売上成長率は41%、純利益成長率は39%、2025年通期における売上成長率の予測も約35%へ引き上げられた。


