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2025.11.22 09:15

熟年夫婦を救う3つの鉄則 不仲と円満を分ける決定的な距離感

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LINEが熟年夫婦の主軸コミュニケーションに

離れた場所での連絡手段として、LINEメッセージが最多となり、前年より大きく増えている。固定電話や携帯電話の通話は横ばいで、LINE電話は微増した。また、情報共有アプリの利用は約1割、SNS(XやInstagram)を用いる夫婦はごく少数にとどまった。

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また「へそくりがある」と答えた人は26.5%にとどまり、平均額は「女性・不仲」がもっとも高く、「女性・仲良し」がもっとも低かった。これまでは「女性・不仲」のへそくりがもっとも多く、「男性・仲良し」がもっとも低い傾向であったが、今回の調査ではその差は縮まりつつあるようだ。

へそくりが減った理由では「欲しいものがあった」が最多で、「突発的な出費」「物価高による影響」が続いた。

夫婦関係に必要な3つの鉄則

「最近、夫婦関係について考えたか。またはそのきっかけは?」との問いには、リアルな声が多数寄せられていた。以下はその一部だ。

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◾️仲良し夫婦
・「他の夫婦の過ごし方を聞き、自分たちと比べて考える」(50代女性)
・「自分の心臓手術で入院した際、妻の存在の大きさを痛感した」(70代男性)
・「加齢と共に耳が遠くなり、話がチグハグになることが増えてもどかしい。人間は話をして理解し合う生き物なのだなとしみじみ」(女性70代)
・「改めて考えたことはなく、今のままで十分幸せ」(女性70代)

◾️不仲夫婦
・「転職の相談をしたが、妻は興味を示さなかった。まるで他人事だった」(男性50代)
・「子どもの進学で夫の見栄が露呈し、この人はだめだと思った」(50代女性)
・「親戚から嫌がられていた義両親に夫が似てきたため、死後離婚を考えている」(70代女性)

また、「ラストパートナー(第二の人生を共に歩む人)に求めるもの」という問いでも興味深い声が寄せられた。

◾️仲良し夫婦
・「残りの人生、好きなことをして過ごしてほしい」(男性60代)
・「お互いの大切にしているものを尊重すること。感覚が違うことも多いけど、相手の大切なものを尊重する気持ちは一番必要なことだと思う」(女性60代)
・「臨終のときに看取ってほしい」(男性70代)


◾️不仲夫婦
・「いたわり、潔癖過ぎない、正直すぎない、体の相性」(男性50代)
・「自由と裕福さを与えて欲しい」(女性50代)
・「自分に対する敬意」(男性60代)
・「束縛されてきたから、心の広い、自由にさせてくれる人」(女性70代)

仲良し・不仲問わず、相手に求めるものは「尊重」「自由」「干渉のなさ」など距離感に関するキーワードがあがっていた。

熟年夫婦を支える「3時間の距離」という新基準

ハルメク 生きかた上手研究所の梅津順江所長は、今回の調査結果を受けて次のように述べている。「夫婦の満足度上昇の背景には、女性50~60代の意識変化がある。コロナ禍から昨年までは「女性の方が夫婦関係にシビア」な傾向だったが、それを覆す兆しが見える」「電子マネー普及による家計管理の分散化は、へそくりの概念そのものを変えつつある」。


一方で、仲良し夫婦には「3時間前後」のゆるやかな距離が心地よく、3時間以上一緒に過ごすことは仲良しでも「長すぎる」と感じ始めている人がいる」とし、「デジタルツールがちょうどいい距離感を支えている」と分析した。

今回の調査が示すのは、熟年夫婦において「一緒に過ごす時間の長さ」ではなく「距離の質」がその関係性を左右しているという点だ。互いを尊重しながら、ゆるくつながる術、あるいは「あえてつながらない時間」が、満足度と幸福度を高める鍵になっているようだ。

出典元:ハルメク 生きかた上手研究所調べ

プレスリリース

文=福島はるみ

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