AMDの株式を約470万株保有するスーの推定資産は、同社株の急上昇により1億2300万ドル(約189億円)増加し、17億ドル(約2618億円)に達した。
AMDは12日、テクノロジー銘柄の比重が高いナスダック総合指数全体の上昇を主導した。ただし同指数はその後上げ幅を縮小し、最終的には0.5%安となった。その他の銘柄では、クアルコムが1.4%高、マイクロン・テクノロジーが1.3%高、アドビが0.9%高、インテルが0.2%高、アマゾンが0.2%高となった。
ダウ平均株価は0.7%高となり、IBM(2.5%高)、ゴールドマン・サックス(2.1%高)、ナイキ(1.75%高)などがその上昇をけん引した。
AMDの株価は今年に入ってすでに110%上昇しており、4月に77ドルを下回る年初来安値を付けた後、10月には過去最高となる267ドル超に達した。10月6日にOpenAIとの数十億ドル(数千億円)規模のチップ供給契約を締結して以降、AMD株は25%上昇し、契約発表当日には最大で30%急騰した。
AMDは、世界最大の企業となったエヌビディアが強力な存在感を放つAI市場の一角を狙っている。エヌビディアの時価総額は史上初めて4兆ドル(約616兆円)、さらには5兆ドル(約770兆円)をも超えた。それを追うAMDもAIインフラ需要の高まりを背景に投資を拡大しており、その一環として、2026年からオラクルに次世代AIチップを供給する数十億ドル(数千億円)規模の契約を締結した。この提携は2027年以降もその範囲を拡大していくと言われている。
また、AMDはOpenAIとの同様の契約も発表しており、OpenAIはAMDのAIチップを合計6ギガワット分導入する計画だという。この契約により、OpenAIはAMDの株式を推定10%取得する見込みであり、一方のAMDは数百億ドル規模の収益を得られる可能性があると見込んでいる。


