掲示板r/Appleへの投稿の上位コメントも同様に批判的で、「パロディだと思った」という書き込みに、別のユーザーが「完全にThe Onion(風刺ニュースサイト)の記事へのリンクだと思っていた」と応じた。さらにあるユーザーは高価格を揶揄して「布きれ1枚が150ドル? それはお買い得だ」と書き込んだ。
テック系メディアのThe Vergeは、この製品をiPod Socksの「気取った」バージョンだと批判し、アップルの元CEOであるスティーブ・ジョブズは2004年の発表時にこの29ドルのiPod Socksを「革命的な新製品」として皮肉る「良識があった」と指摘した。iPod Socksの発売時、ジョブズはこの製品をからかいつつ、「寒い日にあなたのiPodを暖かく保ちます」と冗談を言って聴衆の笑いを誘ったのだ。
イッセイ ミヤケの創業者で2022年に死去した日本のファッションデザイナー、三宅一生はジョブズの友人であり、ジョブズのトレードマークとなった黒のタートルネックをデザインした。ジョブズは当初、アップルの従業員用のベストのデザインを三宅に依頼したが、従業員の反発に直面したため実現しなかった。その後もジョブズは三宅と連絡を取り続け、自分用のタートルネックのデザインを依頼した。
ジョブズは伝記作家ウォルター・アイザックソンに、三宅が「100枚くらい作ってくれた」と語り、残りの人生には十分だと冗談を言った。2017年にイッセイ ミヤケがジョブズの着用していたものに似たタートルネックのラインを発売した際、ブルームバーグはジョブズのトレードマークの装いを「厳格だが静謐、禁欲的だが心地よい」そして「世俗の修道士の法衣」と形容した。黒のタートルネックは、億万長者のマーク・ザッカーバーグ(毎日グレーのTシャツを着ることで知られる)や、失墜したセラノス創業者エリザベス・ホームズ(ジョブズの黒いタートルネックを模倣しようとした)など、他のテック業界の経営者の服装にも影響を与えたとされる。


