亡くなった人を生成AIで甦らせ、生きていたときと同じように会話ができるようになるという「AI故人」。往年のスターを復活させるエンターテインメント分野ばかりでなく、失った家族をバーチャルに甦らせる個人向けサービスも増えている。世の中の人たちは、これをどう受け止めているのだろうか。
マーケティング支援事業を展開するネオマーケティングは、AI技術にまったく興味がない人を除く全国の20歳以上の男女1000人を対象に、AI故人に関する意識調査を実施した。それによると、AI故人というサービスの認知度は、「名前は聞いたことがある」を含めると各年代ともに50パーセント程度あったが、詳しく知っている人は20代の23パーセントを頂点に年代があがるにつれて減り、60代ではわずか4.5パーセントだった。

AI故人をどう感じるかとの問いでも、若い人は「賛成」、「どちらかといえば賛成」があわせて33パーセントだったのに対して、60代では9パーセントに減少する。

賛成の理由でもっとも多かったのが、故人と再会できるという点だった。続いて、生前の記録を形に残せる、心の支えになるなど、AI故人サービスの謳い文句がそのまま受け入れられている様子だ。



