フィヨルドに囲まれた小村から、ブーゲンビリアが枝垂れる路地まで、定番の観光ルートを外れた「発見の旅」のキュレーターである旅行会社Unforgettable Travel Companyが選んだ、2025年版の「世界で最も美しい集落」ベスト10を紹介しよう。
オーストリア、ハルシュタット湖の水面をゆったりと進む白鳥。ごう音とともに大西洋に注ぐ滝。2025年の最も美しい集落は、穏やかな魅力にあふれている。
英国バイブリーの水彩画のような風景から、フィリピンの世界遺産の棚田まで、どれをとっても歴史ある味わい深い景観と、飾らない魅力に満ちている。アルプスの谷間には教会の鐘が響き、北極圏の山麓では、バスケットいっぱいのクラウドベリーが旬を迎え、城塞都市のカフェでは焼き立ての伝統菓子の香りが漂う。
1. バイブリー(英国)
イングランド中央部に広がる丘陵部コッツウォルズの中心に位置するバイブリーには、水彩で描いた夢のような景色が広がる。アーリントン・ロウには、蜂蜜色の端正なコテージが立ち並び、苔むした屋根が、14世紀から連綿と紡がれる物語をささやく。
コルン川の穏やかなせせらぎが、キンポウゲとワスレナグサの合間を流れ、ふっくらしたカモたちが、ヤナギの枝の下をのんびりと泳ぐ。近くのマス養殖場「バイブリー・トラウトファーム」では、観光客は魚の餌やりや、川辺のピクニックを楽しめる。
古風な石造りのセント・メアリー教会には静謐な時間が流れ、咲き誇るラベンダーと、焼き立てのスコーンの香りが混じり合う。
2. ハルシュタット(オーストリア)
ハルシュタットは、緑豊かな山並みときらめく湖に囲まれた、オーストリアの集落だ。ここでは、おとぎ話さながらに、築数百年の木造の家が急斜面に立ち並び、花壇が並ぶバルコニーに、緋色のゼラニウムが咲き乱れる。教会の鐘がこだまするなか、白鳥が湖面に優雅な弧を描く。
近くのハルシュタット・スカイウォークでは、ダッハシュタイン山塊と澄んだ湖が織りなす、息を呑むパノラマを堪能できる。世界最古の岩塩坑であるハルシュタット岩塩坑では、山肌に穿たれた深い坑道を進み、7000年にわたる採掘の歴史に触れることができる。



