2025.11.13 12:00

専門家が選ぶ「世界で最も美しい集落」ベスト10 2025年版

英国、バイブリーの街並み(Shutterstock.com)

地元のマーケットでは、木彫りの人形や手作りのチーズ、岩塩結晶などを買うことができる。緑豊かなエヒェルン渓谷にあるドラマチックな「ハルシュタット滝」のほか、先史時代の遺物や、ケルト人の遺跡といった地域の太古のルーツをたどれる世界遺産博物館(ハルシュタット博物館)と、見どころには事欠かない。

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散策に疲れたら、のどかな湖畔のカフェに入って、シナモンたっぷりのシュトゥルーデル(詰め物が入った伝統の焼き菓子)を味わおう。

3. レーヌ(ノルウェー)

ノルウェー・レーヌ(Shutterstock.com)
ノルウェー・レーヌ(Shutterstock.com)

険しい山々に挟まれ、オーロラに包まれたレーヌの街並みは、スレートの上にルビーを散りばめたようだ。深紅の漁師小屋がフィヨルドの縁にたたずみ、紫色のルピナスと銀白色のアルメリアが咲く野原を、雪解け水が流れる。塩で固まった漁網が揺れ、編み籠には、丘で摘んだクラウドベリーがあふれる。

港では、沿岸を観光する大きな客船ノーリス号(ノルウェー語で「オーロラ」の意味)が静かに揺れ、冬の航海で船体についた傷跡を見せている。近くの山「レーヌブリンゲン」は、ナイフの刃のような稜線と、深い湖「レーヌヴァトネット」の鏡のような湖面がつくる雄大なパノラマで、ハイカーを誘う。澄み切った湖面をすべるように、カヤックを楽しむのもいい。

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地元のベーカリー「ブリンゲン・カフェバー」にも、忘れずに立ち寄ろう。カルダモンが香るロールパンや、ライ麦を使った黒パンをきっと気に入るはずだ。

4. ヒートホールン(オランダ)

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オランダ・ヒートホールン(Shutterstock.com)

オランダ東部のオーファーアイセル州。水路の間に織り込まれるようにして存在する「水郷の里」ヒートホールンは、まるでオランダの低地が密かに守り続けてきた秘密のようにきらめいている。

狭い水路(運河)のそばには草葺き屋根のコテージが立ち並び、水面に映る景色は、小さなパント船(棹を使って川底を突くパンティングで推進力を得る船)の穏やかな航跡でゆらめく。

アーチ型の橋が、美しい村をレースのように縫い合わせ、緑豊かな庭園からは、ゼラニウムやラベンダーが石畳の道にあふれる。地元の子どもたちが自転車をきしませながら通り過ぎ、食パンやチューリップを満載した編み籠が揺れる。

泥炭地開拓や漁業の歴史を伝えるヒートホールン博物館を見学するのもいいだろう。ウェールリッベン=ウィデン国立公園で、ヨシ原や湿地林が茂る自然のなかを散策すれば、珍しいカワウソに会えるかもしれない。

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翻訳=的場知之/ガリレオ

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