多角化は製品だけにとどまらない。店舗経営にも積極的だ。本社入り口にはショールームも兼ねた店舗が用意されているが、隣の上海にはフラグシップショップがある。いずれも同社製品の実力を体験できるスペースで、ネットでは伝わりきれなかった魅力をアピールできる場となっている。このショップの存在も同社の躍進を支える一助となっているという。
さらに若い会社らしく、Dreame Technologyは火鍋屋やカフェも展開している。特にカフェ「DREAME CAFE」は、ハオCEOがコーヒーが好きだからというきっかけでスタートしたものだが、自社で豆を選定し、買い付けから焙煎まで行う本格的なもので、専属のレシピチームも存在し、コーヒー事業部にはすでに100名以上のスタッフが所属している。店舗は本社の近く、地元の上海と蘇州に20店舗ほど存在するが、杭州、山東、広西へと展開。2025年末までに1000店舗、2026年にはグローバルで1万店舗を目指すなど意欲的だ。
Dreame Technologyは、ハオCEOを中心にSky Factoryという清華大学の航空力学研究組織として始まった。同社の高速デジタルモーター技術や流体力学に関する技術の基礎はそこにある。ハオCEOの夢はいずれ飛行機を作って空を飛びたいというものだが、その前にまずできること、培ってきたモーターの技術で大地を制覇したいと考えたという。
現在の社名Dreame Technologyの「ドリーミー」は、ストレスフルな環境にいるユーザーはロマンチックに感じることができるのはないか、また従業員が「自分には夢があるんだ」と常に感じながら仕事をして欲しいと名付けたという。
家電という成熟した市場を切り開く、意欲的な若い企業はさらなる成長を遂げることができるだろうか。


