暮らし

2025.11.07 17:00

恋愛関係の「知性」は沈黙をどう解釈するかで分かる、心理学者が解説する3つの向上方法

Shutterstock.com

Shutterstock.com

恋愛相手の知性を判断する簡単な方法の1つは、沈黙をどう解釈するかに着目することだ。ある人はパートナーの沈黙を個人的な攻撃とみなし、すぐにパニックに陥るかもしれない。またある人は判断を保留し、柔軟にとらえようとするかもしれない。物事を個人的にとらえるか、状況の中でとらえるかのわずかな違いが、恋愛関係における知性の本質だ。

advertisement

恋愛において、知性はIQとはあまり関係がない。むしろその主な機能は、自分が知らないことに対して冷静に耳を傾ける余裕を確保することだ。不確実性の中で地に足をつけ、慌てて最悪のシナリオばかりを思い描くことなく、ちょっとした間や気分、曖昧さを許す能力だ。

これは心理学では「客観視」する能力として知られている。一方、その対極にあるのが「個人化」で、人の気分や行動と自分との間に関連性がないにもかかわらず、関連性を引き出そうとする傾向のことだ。

この記事では、客観視する能力で自分をより知的なパートナーにし、ひいては関係の発展につなげる3つの方法を紹介する。

advertisement

1. 自分の考えを「現実的に」チェックする

知的なパートナーは、自分の見方が歪む可能性があることを理解している。そのため、自分が思いついたすべての考えを信じようとはしない。

知的なパートナーは、認知的柔軟性を発揮する。認知的柔軟性とは、どのような状況に対しても反応する前に複数の解釈を引き出す能力のことだ。この柔軟性は、考えが非難や自己批判に陥るのを防ぎ、状況をより冷静に理解できるようにする。

興味深いことに、専門誌『Current Psychology(カレント・サイコロジー』に掲載された最近の研究で、この認知的柔軟性が恋愛における性的満足度の高さと強く結びついていることが分かった。実際、認知的柔軟性が高い女性ほど、満足度がかなり高いと報告した。それは部分的には、パートナーが感情面で応えてくれる人だと認識する傾向が高かったからだ。

この観点から、自分の考えを現実的に確認する能力は親密さの基礎となると言える。パートナーの行動に頑固に反応するのではなく、思慮深く接することができれば、共感と反応性が生まれる。そうすることで、後にもっと丁寧で実りある話し合いができるようになる。

こうしたことから、今度自分が激昂していることに気づいたら、相手の行動はどのように解釈できるだろうか、根拠もなく自分が思い込んでいることは何か、と自問してみよう。このような小さな習慣は反射的に行う個人化を中断させ、その代わりに恐れていることの確認ではなく、状況をとらえるよう脳を訓練することができる。

2. 相手が反応する前に「自分の感情を調整」する

物事を個人的にとらえることは、全体像がつかめないときに体が感じることと大いに関係がある。

通常、拒絶を感じると神経系はそれを危険と解釈する。心拍数が急に増え、呼吸は浅くなり、脳の理性的な部分はコントロールを本能に委ねる。多くの場合、私たちの理性的な能力が最初にその影響を受ける。このような状態では、普段は非合理的だと思うようなことを思い込んだり、疑ったり、あるいは口に出したりするかもしれない。

だが研究によると、このような状況では身体の合図に注意を払えば、感情的な深みやつながりが増すことがあるのだという。専門誌『International Journal of Systemic Therapy(インターナショナル・ジャーナル・オブ・システミック・セラピー)』に掲載された2022年の研究では、セラピストはクライアントが厳しい表情をしたり、うなだれたりといった自身の身体的シグナルに気づくようにサポートした。その結果、クライアントはより深く、本当の感情体験をすることができるようになった。

次ページ > パートナーを「自分とは別の人間」として見る

翻訳=溝口慈子

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事