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2025.11.08 17:00

愛を長続きさせるのはサプライズでなく気づき 「日常のささやかなロマンス」を育む3ステップ

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2. 価値を認める

気づき始めたら、次のステップは価値を認めることだ。価値を認めることは、感謝とは異なる。感謝は受け取ったものに謝意を示すことであり、価値を認めることは存在するものを大切にすることだ。相手が何か特別なことをしてくれるのを待つことなく、相手の良いところを見るという感情的な習慣だ。

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恋愛を専門とする心理学者のジョン・ゴットマンによると、結婚生活を長続きさせるための最も効果的な戦略の1つは5:1の比率を維持することだという。これは、否定的な相互作用が1つあるごとに、肯定的な相互作用を5つ持つというものだ。ささやかな価値の認識は、この比率を維持する最も簡単な方法の1つだ。

この考えはシンプルだ。焦点を絞りながら、一貫性と意味を持たせるのだ。例を挙げよう。

・結果だけでなく、相手の努力を認める。たとえ簡単な料理であっても、「今日は料理を作ってくれてありがとう」と言う。それはあなたが思っている以上に大切なことだ。

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・生活を共にする相手の存在に感謝する。「疲れているときにあなたがいると、部屋が落ち着いた雰囲気になるから好き」というテキストメッセージは、絵文字を散りばめた「愛してる」よりもずっと感情的な重みがある。

・小さな感謝の言葉を毎日の習慣にする。就寝前にその日感じたパートナーの価値を1つ話す。そうすると何が欠けているかではなく、何が正しいかを追求するようになる。

積極的にパートナーの価値を認める頻度が高まるほど、パートナーとのありふれた日常の瞬間に美を見出す方法を、早く学ぶことができる。

3. 感情的に寄り添う

気づきが注意を向けることで、価値を認めることが大切にすることであるなら、感情的に寄り添うことは同調することだ。恋愛関係において寄り添うこととは、自分の愛を相手に見せることを意味する。パートナーがいまひとつの状態のときに、支えることができる。これは「同調」とも呼ばれる。

運動学的共感に関する研究が、この考えをよく説明している。研究では、カップルが協調的で意識を向けた動きをすることで、より強い自己認識と感情的同調を身につけることがわかった。互いの動きやリズム、エネルギーに同調することで、互いの感情や意図をより正確に察知できるようになった。カップルが本質的に学んだのは、話す前に一緒に感じることだった。

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翻訳=溝口慈子

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