ビジネスにおいても、レジリエンスが必要になる場面はよくある。マクドナルド、コカ・コーラ、ナイキ、アップルといった大企業でさえ、業界内での地位を維持するために常に自社の刷新に努めてきた。一方で、名声を築こうとする中小企業は、前進するために次々と障害を乗り越えていかねばならない。アップルにしろ地元の小規模専門店にしろ、そのビジネスを新たな高みへと押し上げてきたのはドジャースと同じく、自らを革新する創造力である。
勝ち上がるためには、たいていの場合、投資が必要だ。でも、それだけでは足りない。さらに多くの努力が求められ、あらゆる困難に立ち向かわなければならない。そう、時には18回にも及ぶ壁が立ちはだかることだってある。

企業リスク管理ソフトウェア企業の米フュージョン・リスク・マネジメントの最高経営責任者(CEO)であるマイク・キャンベルはフォーブスへの寄稿で、次のように説明している。「レジリエンスとは、十分な情報に基づいて状況に応じた意思決定を行い、迅速かつ正確に実行に移すことにより、確信をもって混乱を乗り切る能力のことだ。レジリエンスの高い組織は、その組織に欠かせない機能を理解し、問題が発生する可能性のある部分を予測し、組織全体の強みを積極的に構築する」
つまり、延長18回を乗り切るのに必要なのは札束ではないということだ。まったく別の何かが、それを可能にする。
それこそがドジャースの見せつけたものだ。そして、周りの選手たちもそれに気づいている。
「フリーエージェント(FA)の選手を見ても、他の選手たちを見ても、みんな長く成功し続けられる組織の一員になりたいと思っている」と、18年間ドジャース一筋で今季限りの引退を発表したレジェンド左腕クレイトン・カーショウはワールドシリーズ2連覇後に語った。「FAになっても、一発屋で終わりたくはない。ドジャースと契約するのは、こんなふうに(プレーオフで)活躍できるとわかっているからだ」



